ゴミゼロ通信電子メール版2000年4月19日号
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静岡にはいろんな企業にあるんだ!!
ゴミゼロ仲間8人で今日4月19日の午後 バーク堆肥の富士見工業(静岡市富士見台)に行ってきました

そもそもバーク堆肥とは木の皮から作る堆肥のこと
 富士見工業は元々木材からチップを作っていたそうですが その際、どうしても木の皮は製紙用のチップにはならす、産業廃棄物処理していたのだが、何かに使えないかと堆肥化を始めたそうです。

  バーク堆肥を作るには約2年近くかかります。 木の皮の切りくずを製材所から購入し(産業廃棄物としではなく、原料として買い入れ) コーヒーのカスを混ぜ、約1年半寝かせます。その一部を養鶏場へ運び、鶏糞と混ぜそれを運び入れ、再び混ぜ合わせる。それを数十日かけて切返したできたのが、バーク堆肥。
1.私達になじみのホームセンター等で売られる堆肥となる他、
2.農業用の本格的堆肥として、農協経由で化学肥料に替わり、多く使われたり、
3.土木事業用に緑化事業の土壌剤として使われたりしています。

 静岡は元々家具製造の町。当初は家具用の広葉樹の皮中心だったそうですが、静岡の家具製造業の衰退とともに建築用の針葉樹の皮になったそうです。 ところが、広葉樹の皮は発酵が早く堆肥になりやすいが、針葉樹の皮は比べると発酵が遅いそうです。 (日本の自然林は元々広葉樹中心で、その森は生態系の中で自然に生き延びてこられたのとは対象的に、植林中心の針葉樹では生態系のバランスが崩れているという日本の森林事情を裏打ちするような話しです。)

こうしてできあがった堆肥は袋詰され、市場に出されるのですが、面白いと思ったのは、中身はまったく同じでも袋の印刷によって売れ行きが違うというlことです。化学肥料より、有機肥料。これは正しいのですが、消費者は中身よりの表示に(単色刷りより多色刷り、説明ナシより説明あり等)惑わされて、売れるという話しです。

 富士見工業には午後1時20分から午後4時近くまで、お邪魔したのですが、お忙しい中、山本工場長がずっとつきあっていただき、熱弁の連続でした。それはとても一言では言い表せないほど熱心でした。 木の皮も有料で製材所から買い取ってくるそうですが、それは産廃業者としての認可がないからだそうです。もし、無料もしくは引取料=処理料を相手側に払うことになれば、産廃事業になるわけで認可がなければできません。近隣(静岡市の住宅地の一角の1万坪の敷地内に富士見工業はある)の住民は産廃事業には大反対です。 神奈川県の都市の上水道からできる汚泥を利用して家庭園芸用の園芸の土も作っていました。 産業廃棄物、有機物質、森林、土壌等々、た〜くさ〜んのこと学べた今日一日でした。

  PS.そもそも今日は平日。サラリーマンの私が参加するこの企画が生まれた理由は年に一度の私の成人病検診の日でした。バリウム飲んで、下剤服用後の見学でした。ちなみに昨年は日本で2つしか残っていない静岡市の黒チリ製造工場の石川工業でした。 静岡ってすごい!いっぱい環境と共存する企業があるのです!!!! ※メモなしの訪問記、間違い疑問があったら連絡待ってます。

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「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク
連絡先 壷阪道也
〒421-0111 静岡市丸子新田277-4
TEL・FAX 054-257-3177
Email mirai2@bj.mbn.or.jp
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