ゴミゼロ通信電子メール版2000年4月23日号
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休日を利用してゴミゼロ通信2月17日号で紹介した静岡市梅ヶ島に住んでんいる桧垣里果さん、杉山大介さんのお宅を訪問してきました。
 
静岡市梅ヶ島にあるドライブイン孫佐島のすぐ横に住んでいました。(静岡市内から北へ約45km)
まずは2月17日号の紹介文
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〈人物紹介〉
ゴミゼロネット参加者のすごい奴!
電気のない暮らし!?

 昨年県環境フェアに突然現われた桧垣里果さん。静岡市梅ヶ島に昨年4月から住む20代のカップルの一人
 電子レンジは発ガン性と電磁波の疑いからもともと使ってないそうだ。じゃあテレビはと言えば、視覚的にも内容的にも刺激的な確率が高いから好きでない。ニュースは電池式のラジオで聞き、新聞は勤務先(黄金の湯)で見て済ます。自分の欲しい情報は定期購読の会報誌や図書館を利用。灯りは灯油ランプ。かなり明るい?ので読み書きOK!?ご飯は電気釜でなくガスで1日1度炊き、後はお櫃(おひつ)で。これがけっこうさめてもおいしいそうだ。生ゴミの堆肥化の話しをしたら、「ひよこの餌になるので堆肥にするのはもったいない」だって。
 どんなネグラな奴かと思えばとっても明るいバイクにも跨るお姉ちゃん。「子供ができたら、生活を変えるかも…」とあっけらかん。ゴミゼロネットに来たら会えますヨ!(T)
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(ランプにも芯の形で明るさが色々あるんですよ!と桧垣さん)
 
私が桧垣さんっちに到着したのが午前11時。午後4時まで5時間ずっと話してきました。
「そもそも何故電気のない暮らしを2人で始めたのですか?」
「私の子どもや孫から、『何でこんな世界にしてしまったの!』と聞かれた時に、私はこういう努力をしてきたって胸をはって言いたいのです」
桧垣さんは、私の質問にそう答えるばかりで、どうもよくわからない。なんども同じような質問をしてはみるけれども、どれも「ごもっとも」と思える回答ばかり。
 
わかっていたってそう便利さを簡単に手放せるわけがない。究極のゴミゼロ生活、超省エネ生活の大切さは私だってわかるけれど、理屈でできれば苦労はしない。
 
ごみ問題の解決には「わかっているけれどできないなら、モラルばかりに頼ってられない。ごみを捨てない方が得するシステムを」などと考えて、デポジットやごみ有料化等々、考えてきた私には今一理解不能。
 
「桧垣さんはいつも正論だから…」と相方の杉山さん。
「あなたは、こういう暮らしをどう思っているのですか?」と相方に切り込んでみました。
「もちろん、楽しんでいます……」との返答。
 
6年前北海道の礼文島で2人は出会ったという。4年間勤め上げた自衛隊を退職しての自転車北海道気まま旅行での礼文島滞在20日間中の杉山さんと、大学5年生の金字塔をの真っ最中の桧垣さんは礼文島ユースホステルで出会った。その出会いで2人は異性を感じたというより、「とても活発・積極的な女性」「寡黙だが、何かを秘めた高倉健さんふうの渋い男の人」という印象で友人として引かれたという。
 
桧垣さんは母親の影響もあってか高校生位から、自分の意志で合成洗剤をやめたり、原発の安全性を疑問に持ったり、とにかく思い込むと妥協しないで自分の生活を変えていくような女性だったようです。
 
2人は再び礼文島で始めてあった礼文島で再会したそうです。その時友人として引かれた気持ちから、人生のパートナーとして相手お互い意識し始め、交際が始まったようです。
 
杉山さんは、桧垣さんの発想力、行動力に絶賛し、共鳴したというより「こいつに負けてなるものか!自分も精一杯生きてやる!」と思わせる人格に魅力を感じたそうです。
 
結局、2人で暮らし始めたのは、出会いから5年後の昨年4月からの梅ヶ島生活(電気のない暮らし)だそうです。
(旅行に出る時はこの雄鶏を食べると2人は言っていた)
 
電気のない暮らしを2人は楽しんでいるようには思えた。
「食事の時は、電池式のラジオを消して、食事をする。その方が自然の音も聞こえるし、たわいのない話しであっても2人の会話も進む。実家に帰れば、テレビを見ながら食事をすることもあるけれど、でも人々はテレビによって奪われているものがある。例えば、ニュース等の情報判断力…」等々、桧垣さんの正論は続きます。本当に不思議なのは、正論はわかっていても、できないか、やれたとしてももっとギスギスしてしまう。
 
ところが桧垣さんは、その生き方を回りに押し付けようとしているわけではない。相方の杉山さんには、「今までこうしてきたけれど、それ止めようよ。」と言ってみると、杉山さんは「そうだなあ」と思い、試してみる。うまくいけばそれが新しい生活パターンになる。その連続のようだ。多弁な桧垣さん、寡黙な杉山さん、でもどちらも自然体。
 
「相手(杉山さん)がいるから、こういう生活もできるだと思うわ!」と桧垣さん。
「この人からの刺激はすごいものがある」と杉山さん。
 
2人の電気のない暮らしへのエネルギーは2人の相性(合体エネルギー)なんだと私は納得しました。
 
2人は5月10日くらいから1ヶ月くらい水俣等への旅行に出かけるようです。お二人の話しを聞いてみるとあまりの自然体に必ず元気がでますよ!暇があったら梅ヶ島へ遊びに行ってみませんか?
連絡先 電話269−2373
ちなみにガス水道はありました。お風呂はありません。
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PS、我が家から梅ヶ島へ約50kmをこの日は久しぶりのロード用自転車にまたがり約2時間30分かけて行きました。桧垣さん達に私は対抗したわけでもありません。これもバイクや車が便利なのは知っているけれど、自転車でも行ける自分の健康と体力を維持しながら、風切って走る楽しみがあるからです。
そうは言っても、まずは黄金の湯(梅ヶ島温泉)でお湯につかり、普段は飲むことのない缶ビールを飲んでしまうのが私の凡人たる所以でしょうか?
最後にお見苦しい写真で今日はお別れです。
 
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壷阪道也
〒421-0111
静岡市丸子新田277-4
TEL・FAX 054-257-3177
Email  mirai2@bj.mbn.or.jp
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