　実はゴミゼロ通信は栗岡さんのイギリスだけでなく、南米ボリビアへの発信しています。友人の小林芽里（コバヤシメリ）さんが海外青年協力隊でボリビアのコビハというところで、確か何かの協力！？をしているらしいのですが、月に一度くらい、日本に向けて、現地からのメール通信が届いています。その中でごみ問題が少し取り上げられていたので紹介したいと思います。もちろん、アマゾンー熱帯林に興味のある方は是非、直接メールをして下さい。本人大喜びかもしれません。ただし、ものすごい通信事情が悪いので「××通信」のようなHTML形式などの大きなメールは止めたほうがよいでしょう。（私は深く反省しています）。彼女はホームページも南米から立ち上げています。すごいですよ！そちらもよかったらどうぞ！　以下通信からの抜粋です。

…それで、６月からは市の環境評価調査プロジェクトの仕事が舞い込み、ゴミの担当になりました。（植物とは何の関係もありませんが…(^^;）
　ボリビアのゴミ処理システムはゴミの分別なし、排出源の分類もなし、リサイクル・リユーズシステムなし。焼却炉もないし、ひたすら収集車が集めて遠くへ運んでいくだけ、という原始的なもの。人口密度が低く、周囲に捨てる場所は山ほどあるので、廃棄物に対する問題構造も問題意識も全然違う。とはいえ、コビハは急激に人口増加中で、様々な廃棄物が周辺生態系を傷めていることはぼちぼち問題になっているようです。
　ゴミ問題は趣味でかじった程度ですが、日本での様々な問題や収集・処理システム、リサイクルなどの現状などを紹介・提案できそうです。２年前にフィリピンのネグロス島で見たゴミのデータ等も生かしたいと考えているし、調査はこれからですが、ちょっと楽しみです。

＜２０００年７月１７日＞
…前回書いたゴミ調査はなんとボツに（泣）。しかし、意識のギャップは痛感。森林保全については技術も意識がある程度あるものの、大気や水については怪しげだし、廃棄物やエネルギー問題に関しては、その有害性は認知されてないし、豊富な資源や土地を有しているからか、物を消費する（私から見れば「浪費する」）ことが繁栄の証と思っているからなのか、「節約する」「減量する」という意識が全くない。経済的にも悪しき習慣だと思うけれど、そういう視点もない。20年前？の日本みたいな状況です（苦笑）。
＃超近距離でも車に乗るからそんなに太るんだよ！！と思うし～。
また、ゴミが自然に還元されていた時代の名残なのか、集めるのは人の仕事だと思っているのか、なんでもかんでも平気で道や庭にポイ捨てする。彼らの行動原理を頭で理解できても、この10年間環境活動に関わってきた節約魔の私には習慣的に許し難いものがある…。
今は自然史博物館のプロジェクトをまかされているので、そこで環境教育もできないかなーと思案しています。…

＜ホームページより＞
●電話機と格闘しながら接続インターネット
　ボリビアでもローミング接続ができるということで日本のアドレスを持ってきたが、高いローミング接続料（3円／分）を払い、市外電話で繋ぐのは手間も金も時間もかかって大変だった（泣）。
　私の家は市外電話がないので、電話局にノートを持ち込んで、周囲の視線を一身に浴びながら繋がなくてはならない。接続速度は720～14400bbsと日本の５分の一以下でメール１通ごとに待たねばならない程遅い。回線自体がよく混線するし、ファイル添付とかHTML形式で無闇にでかいメールが来るとソフトが凍りついてしまい、受信メールを選べない私は電話局でぶちきれそうになる。個人あての長いメールなら全然かまわないのだけれども。FTPソフトも不調で、ホームページの更新も友人にお願いしている。……
　ボリビアの他の協力隊員はAOLやNIFTYを持ってきてるが、AOLはボリビアと相性が悪く、繋げるのにかなり苦労していた。Niftyにいたっては全くつながらず早々に諦めていたが、コロンビアやグアテマラの友人からは無事メールが来たから国にもよるようだ。もっとも電気と電話があることが最低条件だけど（笑）。パソコン本体の故障で繋げなくなった人も何人かいるがシャレにならん。
　大都市では日本語が使えるインターネットカフェで接続している人もいるし、家に電話をひいて快適にネット生活をしている隊員もいる。コビハでは３月に大学でインターネットが開通して（多分、州で一番のり）、日本語も読めるように自分で設定したが、恐ろしく重たい。
　今はラパスでボリビアのプロバイダに契約しなおして若干通信速度が改善されたが、あいかわらず市外電話なので生活費の半分は電話代。それでも、情報の交換や収集、近況報告に大変役に立っている。ありがたい時代になったものだ…。　

……新品の店より中古品の店のほうがはるかにたくさん見かけます。くつの修理の店も商店街でみかけました、おおきいカタログショップの店は、備え付けのカタログで注文するようになっていて、ほしければ、ジャンル別のチラシはもらえますが、日本のように１冊全部配っているようなことはありません。あまりチラシ類はみかけません。新聞の宅配がなく、店頭販売だけのようなので、たまにチラシを折り込んであってもそんなに量はないです。広告は新聞やタウン誌のようなもの（静岡リビングや中日ショッパーのような）でしているよう。１ポンドショップはいくつもあって、それがディスカウントショップのようになっているのですが、大型というのはあまりなく、DIYの店もあまり大きくありません。郊外には大型量販店があるのかもしれませんが……

★再生原料、多くは輸出
　「日本は先進国なのに、どうしてそんなに資源を捨ててしまうのか。余っているなら輸入したい」
　台湾中部の南投市にあるペットポトル再生会社「台湾瑞斯曼」南投工場の責任者である胡志明さんは、日本のペットボトル回収率が約二Ｏ％と聞いてしきりに首をかしげた。
　正確な統計はないが、台湾のぺットボトル回収率は七Ｏ％前後といわれる。分別排出、分別収集が未熟な台湾でこれほど回収できる秘密は、「回収奨励金」と「資源回収管理基金」を組み合わせた独特の制度にある。
　台湾当局は一九八八年、飲料メーカーと輸入業者に使用済み容器の回収を法律で義務づけた。管理基金を飲料業界が拠出し、この中から回収業者に補助金を支出する仕組みだ。回収率の伸びが鈍かったペットボトルだけは九二年、一本あたり二元（約七円）の奨励金制度が導入された。この費用は補助金に上乗せされる。
　奨励金目当てに、小売店などの回収拠点にペットボトルを持ってくる人が増えた。また、自治体もごみ回収で集めたものを回収業者に売っている。売り上げは職員の報奨金にあてる。
　廃棄時点から再生工場までのどの段階でも、たくさん集めた人が得するような仕組みになっている。
　再生会社にとっては安定的な仕入れとなる。「台湾瑞斯曼」は、ラベルやふたが付いたままの圧縮ボトルを一㌔あたり七元（約二十五円）で買い上げる。一・五㍑ボトル一個あたりだと約一・五円になる。同社はペットポトルを粉状の「再生フレーク」に加工して主に中国に輸出している。輸出価格は一㌔十六・五元（約五十八円）。中国ではぬいぐるみや布団に詰める繊維の原料となるなど、国際商品として需要がある。
　管理基金は当初、業界の、自主運営だったが、九七年の法改正で、日本の環境庁にあたる環境保護署の直轄になった。九九年は、メーカー拠出がペットボトル一㌔あたり約十三元（約四十六円）、回収業者への補助は同十元前後。一・五別ボトル一個（約六十㌘）に換算すると、メーカー拠出は約二・八円になる。
　台湾最大の飲料メーカー「統一企業」は、容器全体で年間約二億五千万元（約八億七千五百万円）を基金に払う。「費用は商品価格に含まれ消費が知らないうちに払っいる」と飲料部責者、王端陛さんはこともなげに言う。
　台湾当局の最大の悩みは、、小規模な飲料メーカーがペットボトルの出荷量を過少申告し、実際の出荷に見合った費用を基金に拠出しないことだ。そのため計算上の回収率は一二〇・八％（九八年度）になってしまう。基金の赤字が続き、回収奨励金は今春から一本あたり〇・五元（約一・六円）に下げられた。
　韓国でもペットポトルの回収率は七二％（九八年）に達した。原動力になっているのは、デポジット制度の一種である「預置金」制度だ。
　飲料メーカーは出荷時に一個あたり定額のお金を政府の特別会計に納める。回収すれば個数に応じて同額がメーカーに返還される。ペットボトルは九四年から対象になり、預置金は一・五㍑以上のボトルで一個七ウオン（約Ｏ・七円）。
　メーカーに回収ルートがないので、当初はほとんど集まらなかつた。預置金が威力を発揮したのは九六年の法改正以降。まとまった量を集めれば、メーカー以外でも預置金の還付が受けられる「第三者払戻制度」が導入れた。台湾の補助金制度と似た仕組みで、回収・再生の施設と意欲を持つ民間業者が競ってペットボトルを集めだした。
　九五年から全国一斉に始まったごみ有料制も追い風になった。消費者が有料ごみを減らすためペットボトルなどを分別して出すからだ。自治体は集めたペットボトルを業者に売って、回収作業の費用にあてる。軍や学校による集団回収ルートからもボトルが集まる。回収率は二五％（九六年）、四四％（九七年）、七二％（九八年）と急速に伸びた。再生されたフレークの約七割は中国に輸出され、残りは国内で原材料として消費される。韓国環境部の洪峻碩・廃棄物政策課長は「預置金は世界に例をみない独特の制度。ごみ有料制との二本柱で、リサイクル促進に大きな役割を果たしている」と胸を張る。

★日本　回収するほど税負担
　日本の容器包装リサイクル法は一九九七年に一部施行された。ペットボトルの回収率が三％（九六年）から二三％（九九年）に伸びるなど、一見、順調な滑り出しに見えるが、それ以上に生産が急増し、ごみ減量にはつながっていない。「集めれば得をする」仕組みがなく、回収が追いつかないからだ。
　同法は、消費者、市町村、メーカーの役割分担が基本になっている。消費者はごみの分別排出に努め、市町村は集めたうえで、きれいにして無料で容器包装リサイクル協会に渡す。その後、メーカーが拠出した資金で再生する。
　このなかで最も高コストを強いられるのが市町村だ。回収に膨大な人件費がかかるので、市町村はたくさん集めるほど負担が増える。費用は結局、みんなが払う税金でまかなわれる。　　
　高い回収率を誇る台湾や韓国は、製品の価格に費用を組み込んで回収を促す。集めた量に応じて業者や自治体にお金を払っている。
　日本には、消費者の意識や市町村の分別回収などリサイクル推進のための基盤が整っている。リサイクルに協力すれば報われる仕組みを作れば、回収率はもっと伸びるだろう。
　台湾や韓国は、再生フレークを大量に輸出している。「リサイクルの輸」は国内では閉じないが、再生原料という「商品」である以上、輸出は販売先として一つの選択肢である。
　容器包装リサイクル法は輸出について何も定めていない。ただ、容器包装リサイクル協会は、再生フレークの販売先を国内に限定し。ている。主にシートや衣料品の原料になるが、新原料の方が再生原料より何かと有利だから、需要はなかなか増えない。品質面で問題があるとして、ペットボトル自身の原料としてもまだ使われていない。
　再生フレークの需要拡大は回収率アップと並ぶ重要な課題だ。経済的な手法だけでなく、地球規模のリサイクルのあり方まで視野に入れた発想が求められている。

　韓国の預置金も台湾の回収奨励金も、製品価格にリサイクル費用を組み込んだ点で注目すべき仕組みだ。日本より一歩先んじた「経済的手法」といえる。製品の価格には本来、廃棄されたときの処理コストまで含まれるべきだ。日本はそれができていない。
　そもそも、日本のごみ処理やリサイクルの仕組みは、税金による負担が大きすぎる。これで得をするのは、使い捨て製品を作る企業だけだ。国や自治体がやるべきことは、税金でごみ処理をすることでなく、企業や消費者にもっと直接負担を求めて、それによってごみが減る仕組みをつくることではないか。
　いまや、最終処分場や資源の枯渇を考えなければならない「地球環境の時代」になった。環境問題に対する住民や企業の意識は前向きに変わり始めている。お金を払うのはだれだって嫌だが、ごみを減らし、リサイクルを進めるためなら仕方がない、と考えるようになってきた。
　日本の問題は消費者らの意識の高まりに、政治や政策がついていけなくなっていることだ。
　ごみ・リサイクル政策はきわめて重要な課題。自治体任せでなく、国にも役割があるはずだ。ごみ処理にはお金がかかる。それをどのように負担するかを決めるのが公共政策である。台湾や韓国は、政府がごみ問題に積極的に取り組み、リーダーシップを発揮したのだろう。（談）
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

　★　★　ヨノペット見学会のお知らせ　★　★
静岡市で集められたペットボトルは三重県のヨノペットへ運ばれています。集められ
てペットボトルがどのように選別され、ペット樹脂のフレークになっていくのか？分
別回収にどんなことを気をつけなければならないのか？この眼で確かめてみよう！
日時　8月２4日（木）午前７時３０分頃静岡出発　
　　　　午前中　岐阜県可児市の灰溶融炉施設見学（予定交渉中）
　　　　午後　　　三重県ヨノペット見学
　　　　午後７時頃、静岡着予定
方法　マイクロバス
定員　２５人（定員になりしだい締め切らせてもらいます）
　　　　８月５日の定例会で、第一次集約の予定
参加費　バス代１万円（参加人数が増えれば、最大５千円まで割引予定）
申込み　ゴミゼロネットまで事前に連絡下さい。
*****************************************************************
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●　●　「どこへ行く私達のゴミ」講演会　●　●
（集会の問合せ先　杉山里果２６９－２３７３鳥居千春２４５－２０５６）　
講演「これが最終処分場だ！灰溶融炉でダイオキシン汚染は減らせられるか？」
講師　大久保　貞利氏
（廃棄物処分場問題全国ネットワーク事務局、止めよう！ダイオキシン汚染・関東
ネットワーク事務局次長、電磁波問題市民研究会事務局長）
　　８月２９日６時半　アイセル２１　４１集会室
★　★全国の処分場を写真（ＯＨＰ）で紹介！★　★
集会の準備をしている杉山里果さんは何度も大久保さんの話しを東京まで聞きにいっ
ているようです。ごみ問題のあらゆるチャンネルを持ったエキスパートだそうです。
処分場紹介のＯＨＰは迫力満点！

そしてダブル企画がその大久保さんと行く処分場見学会！平日なのが残念ですが、い
ける人は是非連絡下さい！
●処分場見学会（問合せ先　杉山里果２６９－２３７３鳥居千春２４５－２０５６）
８月２９日静岡市の最終処分場
８月３０日富士市の産業廃棄物処理場
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
------------------------------------------------
●●ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク●●
　☆連絡先☆
┌────────────────────┐
│壷阪道也　　　　　　　　　　　　　　　　　
│〒421-0111静岡市丸子新田277-4
│TEL・FAX 054-257-3177　　　　　　　　　
│Email mirai2@bj.mbn.or.jp
│http://plaza25.mbn.or.jp/~gomizeronet/index.htm　　　　　　　
└────────────────────┘