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┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●１０月１４日ゴミゼロネットの第３６回定例会！
やることいっぱい！ゴミゼロフェスタ！灰溶融炉！容器包装リサイクル法！
●処分場から灰溶融炉を考える
●容器包装リサイクル法の検討会始まる
見直しが今がチャンス！
●９月２３日～２４日国産材の家で間伐材の創作家具展
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ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク（略称ゴミゼロネット）
〈第３６回会合のお知らせ〉毎月第２土曜日
日時２０００年１０月１４日(土)午前１０時～１２時
所アイセル２１　４階４１集会室
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内容
①第２回ゴミゼロフェスタについて
②溶融炉・処分場問題
③容器包装リサイクル法の検討会の行方
④その他
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〈第３５回定例会の概要〉
　大学生・高校生４名を含む１５名の参加で行われました。

　１１月１２日開催決定のゴミゼロフェスタ、９月２３、２４日の小林木工間伐材・古材創作家具展の打ち合わせ。よのペット（三重県）、ささゆりクリーンパーク（岐阜県）、静岡市最終処分場、富士市産廃最終処分場見学会、「どこへ行く私たちのごみ」講演会等々の反省・討論をやっている間に２時間終了。あ～あ！時間が足りませんでした。

ゴミ処理の歴史

　静岡市に初めてごみ焼却施設（５７ｔ／日）ができたのは１９５３年（Ｓ２８）です。それまでは安倍川の川原での焼却や麻機沼への埋立で処理されていました。それもそのはず５０年前の静岡市のゴミ回収量は現在の５％程度だったのです。その頃の焼却によってもダイオキシンは発生していたでしょうが、焼却量がまるで違っていました。

　戦後復興・高度経済成長とともに増えつづけるゴミに対して、静岡市は市内吉津に「生ゴミとし尿を急速に発酵させ、たい肥化する機械＝コンポスト」を建設しました。、当時、生ゴミをたい肥化して毎年五百万円の売上げがあったことが記録されています。（１９６２～６８年）ちょうどベトナム戦争で枯葉剤としてダイオキシンがばら撒かれてようとしていた時代でした。

ゴミの量・質の大幅変化

　しかし、増えつづけるゴミ処理を効率的・衛生的に処理するためか、コンポストは閉鎖され、西ヶ谷、沼上の清掃工場による大焼却処理時代が始まったのです。当時は気がつかなかったけれども、それはダイオキシン製造ばら撒き工場の出発でもあったわけでした。（ダイオキシンの発生メカニズムははっきりしないところがありますが、焼却という巨大な化学反応によって起こっていると言われます。）ごみ量も増えつづけ、中身も生ゴミ中心から、紙ゴミ・プラスチックごみへと変わろうとしていた時代です。

焼却飛灰（ばいじん）に含まれるダイオキシン

ダイオキシンの発生の９割がごみ焼却からと言われています。静岡市の清掃工場からは新規清掃工場の基準値（０．１ng-TEQ/Nm³）の数倍から２０倍のダイオキシンが煙突から外に排出されています。

　そのダイオキシンは焼却灰に６％、排ガスに５％しか含まれず、実に８９％が飛灰（ばいじん＝ちり）に含まれているのです。実際はごみ焼却によってもっと大量のダイオキシンが発生しているのですが、取り付けられたバグフィルターで大量にダイオキシンを含んだ飛灰が除去されています。そのフィルターにたまったダイオキシンを含んだ飛灰はそのまま静岡市の最終処分場に埋められています。

処分場は有害物質だらけ！？

　「それにはさわらないで！」静岡市北沼上にある最終処分場を８月２９日見学していた仲間に静岡市の担当者は叫んだ！と言います。見学中、一部焼却灰が地表に露出していたので、それを触ろうとした時のことでした。

　最終処分場へ行った人は、キチンと整地されている様子を見て、排水処理のチェックシステムなどの説明を受け、安全に管理されているかの印象を受けて帰っていく場合があります。はたしてそうでしょうか？静岡市は乾電池の分別回収量は年々減っています。それだけ可燃ゴミに混入しているからでしょう。蛍光灯も（有機水銀を含む）直接処分場に持ち込まれます。そしてダイオキシンの塊＝焼却飛灰。それ以外に一般事業ゴミも含め大量に持ち込まれるごみの中に重金属類（鉛、カドニウム、水銀等）が含まれることが容易に想像されます。だから市の担当者は「さわらないで！」と注意したのです。

処分場からの浸出水＝汚水は大丈夫？

　処分場の埋立地は直接地下に汚染水が浸透しないように、厚さ1.5mmのゴムシートその上に不敷布（ウレタン）が所によってはモルタルが吹き付けられています。これで完璧にもれないでしょうか？２９日は偶然シートを補修した箇所を何ヶ所も見つけたようです。重機で残土をかける時、傷がつくため補修しているとの説明だそうです。補修されずに傷がついて汚染水が地下に浸透した場合に備え、いくつかの地下水脈の水質チェックはしているようですが。

　シート上に貯まった雨水は減水ピットから汚水処理施設に運ばれ、微生物処理、活性炭処理等の汚水処理をした上で上澄み液を国の安全基準にそった水質検査をしてヘリポートのあたりに放流しているそうです。この基準値は本当の安全値なのでしょうか？誰もが疑問に思うはずです。「幸い、この放流水は上水道の水源にはなっていませんから…」と担当者は説明してくれたそうですが。

　「ささゆり」では浸出水は自家処理し、外部に放流しないようになっていました。

　この放流水の流れる川で子どもたちに水遊びをさせられるでしょうか？しかし、もっと怖いのはこの汚染源は私たち自身＝私たちの排出するゴミなのです。

もっと怖い産業廃棄物最終処分場！

　処分場には「安定型」（＝金属・廃プラ・ガラス陶器・ゴム・建築廃材の安定？５品目の処分場、素掘りの穴に埋めるだけ）と「管理型」（＝北沼上の処分場のようにゴムシートで遮水工を施した処分場）があります。富士市のペーパースラッジの最終処分場は管理型なのですが、もっと管理がずさんな感じでした。ましてや、素掘りの「安定型」はもっと怖そうです。だからこそ、全国各地どこでもで処分場をめぐる紛争が起きているのでしょう！

　静岡市最終処分場は最悪ケースであと５年しか持ちませんが、一般廃棄物（家庭ゴミ中心）（＝四千万ｔ／年）の十倍もある産業廃棄物（＝四億ｔ／年）の最終処分場はあと１．６年分（2000年３月現在）しかありません。（一般廃棄物は８．８年（９６年度））

そこで灰溶融炉の登場？

　灰溶融炉とは焼却灰・飛灰を１３００～１４００℃の高温で加熱し溶かし、その後冷却してガラス質の固化物（溶融スラグ）とする技術です。溶融固化された焼却灰・飛灰は二分の一から三分の一の溶融スラグになり、処分場の延命にもなるし、そのスラグは安全では路盤材として道路工事にも使えるというのですが……。

飛灰はバグフィルターを通り抜ける！

　溶融からも飛灰（ばいじん）＝チリ＝溶融飛灰＝二次飛灰が出ます。この二次飛灰は細かくガス状で、バグフィルターにかからずそのまま大気中に出てしまう恐れがあります。スラグが「だしがら」で飛灰が「だし」という関係にあるそうです。路盤材に使うためにスラグを「きれい」にすればするほど、飛灰にダイオキシンや重金属が濃縮されるそうです。

溶融スラグは安全！？安全基準が心配！

　先日見学に行った岐阜県可児市のささゆりクリーンパークでは灰溶融炉が導入されおり、溶融スラグの約４割がすでに路盤材として公共事業中心につかわれているそうです。スラグは安全試験をするのですが、環境庁基準で「

PH5.8～PH6.3の水溶液に入れ、６時間浸透させ有害物質（重金属）が溶け出さないかをみる」ものです。しかし、酸性雨はPH３～４もあるです。「ささゆり」の担当者によれば、一度はPH３～４で試験したことがあるのだが…ということでした。環境庁の安全基準が現実離れしているのです。

　これに対し欧米では「現実に想定できるもっとも過酷な条件で溶出し得る量」を検証する「アベイラビリッティ支配」という考えに基づいて試験を行うといわれます。

　路盤材として利用されれば、一体どこに埋められ使われたか、後で危険性が指摘されても最早再検査不能になってしまいます。せめてスラグを路盤材に使うのはやめるべきではないでしょうか？

莫大な設備費と運転コスト！結局、処分場の延命に役に立たない？

　ささゆりクリーンパークの灰溶融炉では１本５万円もする炭素棒が毎日交換され、プラズマ溶融は莫大な電力を消費するので、ごみ発電した電力では足らず、中部電力から結局電気を買っています。静岡の設備費はまだはっきりしませんが、数十億円から百億円以上とも言われています。

　また灰溶融炉導入によっても静岡市最終処分場の延命は３～４年延びるだけで、結局は平成２２年（２０１０年）頃にはもうひとつ最終処分場を作らなければならないのです。（静岡市担当者の言）そして、もっとも逼迫している産業廃棄物の処分場の延命に役に立つ技術にはまだまだなっていないようです。

まだ未完成の技術！？灰溶融！

　廃棄物処分場問題全国ネットワークの大久保さんは静岡の講演の中で、「灰溶融が未完成の技術であることをメーカーも認めている！」と強く主張されました。その他①コストがかかる②炉内の耐火物の耐用期間③スラグの安全性④高温排ガス中の重金属の揮散⑤飛灰の処理等々の問題があります。特に某鉄鋼メーカーは「スラグは…ガラス状なので割れやすく割れ目から溶出する可能性がある」と認めていると大久保さんは言われました。

大量廃棄型社会は行き詰まろうとしている

　「大量生産・大量消費の社会が大量に廃棄物を生み出して、次世代に大きなツケを残そうとしている」ことは誰もが認めるところです。これを回避するために、「大量の廃棄物をどのように処理するかの対処療法」では問題の解決ではなく、先送りにしかすぎません。今切り込むべきは「大量生産・大量消費をいかに抑制できるか」です。

　灰溶融炉の安全性は不透明です。だからこそ「処分場の延命を可能にしと重金属・ダイオキシン類まで何でも安全に処理できる？！」と導入に踏み切ることは、「大量廃棄も大丈夫！」こうとしているように思えませんか？可児市のささゆりクリーンパークはすばらしい施設でしたが「ごみが出ても処理施設が整備されすぎていて反って無関心になるのでは？」という意見が多く出されました。

　当面の「ごみ処理行政」から灰溶融炉を導入を検討して、処分場の延命を考えることは理解できないわけではありません。しかし、灰溶融炉導入によって、莫大な税金が使われ、市民のゴミ問題への関心が薄れ、結局、灰溶融炉からの飛灰・スラグは危険なものであったとしたら、後に残るのは「後戻りできない大量生産・大量消費社会」だけです。

　今静岡市民はその選択の岐路に立っています。静岡市は灰溶融炉導入は最早決定事項としているようですがまだ現代静岡市民の英知が試されようとしています。無関心ではいられません。

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┏━↓ 容器包装リサイクル法↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●●厚生省の容器包装リサイクル法の検討会始まる●●
　突然、古紙ネットの園田さんから情報が舞い込んできました。
　「…容器包装リサイクル法じゃダメといういさましい意見が巷にあふれる、耳にタコができる、どいう状態でありながら、いざ「法律見直し」が動き出しても、声をあげる人、団体は国民（有権者）の中のほんのわずか…」という書き出しにはじまった報告情報は、貴重な資料と行動提起ばかりでした。

＜まずは速報スタイルで＞

容器包装リサイクル法の検討会が今年７月に始まり、１２月は一定の結論を出すというのです。
第1回平成12年7月６日１０：００～厚生省分室日比谷セントラルビル第一会議室
第2回平成１２年8月２１日１４：００～厚生省分室日比谷セントラルビル第一会議室

容器包装リサイクルシステム検討会メンバー
荒木　亨（紙製容器包装リサイクル推進協議会事務局長）
岩田　功（日本容器包装リサイクル協会専務理事）
大平　　　（PETボトルリサイクル推進協議会推進委員会委員
郡蔦　孝（同志社大学経済学部教授）
崎田裕子（環境カウンセラー）
高山光史（京都市環境局環境企画部地球環境政策課担当課長
槌屋勝嘉（柏市環境部長）
永田勝也（早稲田大学理工学部教授）
日向寺昭夫（プラスチック容器包装リサイクル推進協議会事務局長
堀込辰雄（PETボトルリサイクル推進協議会会長）
宮野忠幸（ガラスビンリサイクル促進協議会企画会議委員）
寄本勝美（早稲田大学政治経済学部教授）

それぞれの検討会にむけた資料が送られてきました。厚生省で園田さんがもらってきたものです。詳細はまだ、検討できていませんが、もっと事業者負担でリサイクルすべしという観点からの資料と、現状でも十分日本はリサイクルが進んでいるみたいな資料にわかれているように思えます。（正確ではありません）少し整理して、全文ホームページ上で明らかにしたいと思っています、

とりあえず、検討会参加メンバーに激励と要請行動が必要になると思われます。循環型社会形成推進法の成立では市民運動側（循環型社会派）は成果をあげられませんでしたが、このチャンス（厚生省検討会）は逃すわけにはいかないでしょう！

東京方面の方、積極的なリーダーシップを期待したいのですが……
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★★国産材の家での間伐材・古材の創作家具展★★
日時　９月２３日（土）午前１１時～午後５時夕刻より交流会あり
　　　　　２４日（日）午前１０時～午後４時
会場　静岡市津渡野５０８　鳥居宅（加藤方）　電話２９４－９０６３
主催　小林木工　静岡市羽鳥１０３５－２６　電話・FAX２７８－９６２８
　　　　「間伐材と古材の創作家具のご注文待ってます！」
協賛　常木工務店　静岡市小鹿３６６　電話２８５－３５５８
　　　　「国産材の家はオマカセ！」
後援　「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク
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●●ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク●●
　☆連絡先☆
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│壷阪道也　　　　　　　　　　　　　　　　　
│〒421-0111静岡市丸子新田277-4
│TEL・FAX 054-257-3177　　　　　　　　　
│Email mirai2@bj.mbn.or.jp
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