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┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●国産材の家での間伐材・古材の創作家具展雑感報告!
木材は生きている!ヘタな文章だけれど、これは読んで欲しい!
●ボリビアからの便り
アマゾンに忍び寄るミニペットの影!!
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★★国産材の家での間伐材・古材の創作家具展★★
日時 9月23日(土)午前11時〜午後5時夕刻より交流会あり
        24日(日)午前10時〜午後4時
会場 静岡市津渡野508 鳥居宅(加藤方) 電話294−9063
主催 小林木工 静岡市羽鳥1035−26 電話・FAX278−9628
    「間伐材と古材の創作家具のご注文待ってます!」
協賛 常木工務店 静岡市小鹿366 電話285−3558
    「国産材の家はオマカセ!」
後援 「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク
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が開かれました。その中での雑感です!(T)
 
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●☆●森は生きているように 木材も生き続けている!●☆●
 
●木を語り始めれば、延々と…

左から、建具屋さん、小林さん、常木さん
 
 「1300年前に建てられた法隆寺の柱にカンナをかければ今でも『木の香り』がプ〜っとするだそうだ。」「家を建てる材木は建てる前に雨ざらしにしておいた方が材木にとって良いのに、施主さん(お客さん)の中には大事な建材を粗末に扱うなと言う人もいるんだ!」「うまいこと木を使っているね!」
 木材音痴の私には聞き慣れない会話が耳に入ってきた。間伐材の家具の小林さん、国産材の家作りのコダワリを持つ常木さん、常木さんの仕事を請け負う建具屋さんの3人の会話の一コマだ。
 
 国産材の家での間伐材・古材の創作家具展が23、24日開かれた。残念ながら、大入り満員というわけにはいかなかった。二日目の午後、職人さんどうしの会話に聞き入ってしまった。
 
●切った木材は生きている!
 
 「木材を乾燥させるには、木材を雨ざらしにする方がよい。」という話しは本当に面白かった。「材木屋で、木が立てかけてあるの見たことあるでしょう!」と小林さん。「私のところでは、立てかけるスペースがないから、何段にも横積みして、最低でも1年は寝かせる」という。1年の間で梅雨の時期もあるし雨も降らない時期もある。濡れては乾き、濡れては乾きする中で切り出された木材は家具つくりや、家を建てるために適した材木に変わっていくという。
 「中途半端に乾燥させると使っていくうちにもっと乾燥して反ったりして変形してしまう。使う前に徹底的に乾燥させ徹底的に変形した方が良いんだ!」と建具屋さん。「建具は微妙なヅレ・変形は許されないんだ!」
 
 「いきなり乾燥させては木材はダメなんですか?」と聞いてみると「何故だかわからないけれど、うまく加工できないんだ。人工乾燥機で手っ取り早く乾燥させて使う方法があるが、材木のコストは下がるだろうが、けっして良い材料にはならない。輸入材はそういう場合が多い。」と小林さん。「その木材が生まれた環境で1年間くらい雨ざらし、自然に放置しておいた後に、その土地にあった木材に変われるのですよ!」「だから、木材は本当は貿易にはむかない。できればその土地に育った木を切り、その土地の環境で寝かせ、その後乾燥させる。そうすることによって、湿気た土地、乾燥した土地、熱い土地、寒い土地それぞれの環境に適した材木が出来上がるのだよ!」
 
 「あっ〜!木材は切った後も生きているんだ。だから、扱い方を間違えるとヘソを曲がるんだなあ!」と私は気がついた。
 
※ 1年も寝かした木材を使うということは1年分の材料を自分が管理し、買っておくこと。人工乾燥に頼って、安い外材を使いたくなるように世の中の仕組みができている……
 
 「何千年後の遺跡の木材もちゃんときれいに残っている。良い木材は千年単位で生き続ける材料なんだ!」
その言葉で今年の環境白書に載っていたデーターを思い出した。
<家の平均寿命>
日本…37年 ドイツ…57年 米国…79年 イギリス…141年
「日本が40年はウソだよな!実際は2〜30年で使い捨てれられていっている。日本はどっかおかしいよな!」と小林さん。
 
●地元の木材を使う事が良い理由!
 
 静岡の森林組合の方もお客さんとしてきていた。「じゃあ!間伐をお仕事としてされているのんですか?」の問いかけに、「静岡の山の手入れをしているんです。木を育てるのには間伐(間の木を伐採して選んだ木をより強く大きく育てるため)しているんだが、その木はけっこう太い木もあるけれど、それを運び出す手間賃は高すぎて結局捨てられる。もったいないんだよね!輸入材はその手間賃の十分の一で買えるのだから、間伐材が使われないわけだよね」
 
 「間伐材はもらってくるんだよ。でもそれを運び出す手間賃や後の製材加工の費用を考えるととても高いものになってしまう。製材屋で製材した1本の木材が千円で買えちゃうんだ。」と小林さん。「そうなんだよ。外材(輸入材)は安いんだよね。スプルースという外材が安く入っているが、でもあんまり品質はよくないだ!」と常木さん。「そうそう外材で作ったまな板なんて臭くで使えたものじゃない!」と小林さん。「臭いって?」との問いかけに「日本の木で作ったまな板は削れば何度でも新品になって使える。とにかく臭いんだ」という。そこで建具屋さんがすかさず「木材は何年もすると変色する。その変色した木を削ればその違いは一目瞭然だ。外材は3mmも削らないと新しい色が出てこないんだ。その点国産材は表面をなでるように削るだけで、新品に生まれ変わる」「外材が悪いと言っているのではないんだ。木は生まれ育ったその土地で使うことが、一番生かされて使えるという話しなんだよ」と小林さんが先ほどの話しを繰り返した。
 
 「ところで、常木さんこの家(常木さんが国産材で建てた鳥居さんの家)はやっぱり百年は持ちますかねぇ〜?」と意地悪気味に私が質問。「この家はボルトや金具で組み込んであるのではなく、太い木を組合わせて作ってある。百年は大丈夫!」と自信を持って常木さん。「どんなにしっかりしたボルトや金具でも、地震で少し揺れたりすれば、木は傷まなくてもボルトや金具の部分に隙間ができる。その点、この家は木を組んでいるから大丈夫」と建具屋さんも。
 木を組んで家を作る。家具も同じように組んで作る。そこには木の反りも計算した微妙の技が光るようだ。
 
●職人の真心を込めた技の価値は?木材の価値って?
 

小林さんの椅子の側面。芯の近い方を表(上)に使っている
 「木は芯に近い方が裏。芯の外側が表。と呼んで、表の方がきれいなんだ。表側を表面に出せば、きれいなんだが、木は表の方へ反ってしまう。普通板にする場合、反りを考えて、裏(芯に近い方)を表に使うが私の家具は表面がきれいになるように芯を中心に表にする。それによって多少のひび割れも起こるが、これも味わいのある模様なだと思えば、何でもないんだ。しっかり組んであれば強度的には問題ないし…」と小林さんの説明が続く。
 
 そういえば鳥居さんの家の壁は松の木(国産材としては比較的安い)を節を見せて貼り付けてある。「木の節も木の味わい。どこからか、節があるのは粗悪品というイメージで、その木材が捨てられる場合が多い。変な話しだよねぇ〜!」建具屋さんと常木さんの弁。
 
 「この椅子はいくらですか?」小さなお手ごろの椅子を指差して、小林さんに値段を聞く。「5万5千円」「わぁ〜高い!」非常識の私、小林さんを前に叫んでしまった。「それじゃ、この大きな長椅子は?」5〜6人は座れるがっちりした長椅子。大きさから言えば間違っても10万円、15万円かもと思いながら聞いたのですが、「8万5千円」。「あれぇ〜!」と又叫んでしまう。
 「お客さんは大きさで判断するのですが、先ほどほ言ったように材料の間伐材はただです。これらの家具の値段は手間賃で決まるんですよ。椅子というのは小さいほど、造作も細かく手間がかかる。そこをわかってほしいだがなあ〜」と小林さん。
 
 そう言えば前日(23日)静岡新聞の中島記者の前で、淡々と語られた「何故間伐材の家具作りを始めたのか」の話しを思い出す。小林さんが間伐材・古材による家具作りを始めたのはちょうど3年前。環境問題の講演会をきっかけに熱帯林を破壊し、その現地住民の抗議が続いている(当時サラワクから静岡にも要請に来た)にもかかわらず、使い捨てをやめない日本人の有様に気がつき心を痛めたという。
 小林さんはその頃店舗汁器(お店に建て付けの家具類)を作る仕事をしていた。短納期(2〜3日は当たり前、時には1日)できつい仕事だったけれど、丹精こめて作った家具。愛情が湧くのだが、その作品がよっぽど長くて10年、悪ければ数ヶ月で店舗改装やお店の倒産等の事情で壊される。そんな現実での葛藤の中で使い捨ての熱帯材を使った家具作りをやめ、間伐材と古材による家具作りを始めたそうだ。最初の1年はまったくの無収入。今はやっと売れ始めて、なんとか軌道に乗り始めたかなというところ。このキッカケにも職人としての物作りへのコダワリ、誇り、手間賃の話しがつながって来るように感じられる。
 
●家具展を終えて
 
 環境に興味があるぶっているけれど森や木のことを何も知らない私にはとても勉強になった一時だった。「国産材の家での間伐材・古材による創作家具展」を開いた意味が後からわかったような……。家具展を開こうとした私の本当の理由は「小林さんの素敵な家具のテーブルで、みんなでわいわいビールを飲もう!」という不純な動機。それも初日(23日)に目的達成!でもやっぱりお客さんや見学者が来なくては意味がない。力不足・宣伝不足で反省!!
 
 最後にこの家のオーナー太っ腹の鳥居さん。その憧れのテーブルとベンチをこの家に常設(つまり買った!)することに決定。ということはいつでも、24時間「国産材の家で間伐材の家具展」が開かれている?!ということ。メデタシ!メデタシ??
 
注:記載されている内容は私の聞き取りの記憶によるもので、小林さんや常木さんの情報とは多少違う可能性があることをご了承ください。
 
<問合せ先>
◎小林木工 
〒421-1215静岡市羽鳥1035−26 
電話・FAX054-278-9628 携帯090-4085-5273
    「間伐材と古材の創作家具のご注文待ってます!」
◎常木工務店 一級建築士事務所
 〒422-8021静岡市小鹿366 電話054-285-3558 FAX054-283-9605
    「国産材の家はオマカセ!」
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●●小林さんの家具を見損なった人!もっとよく見たい人への耳より情報!
 
☆第6回 間伐材・古材による 小林周司 小林茂之 創作家具展
 
2000年10月5日(木)〜10月11日(水)10:00〜17:00
 
アトリエ 独楽(こま)
藤枝市堀之内2231-1 電話054-643-5523
(藤枝バイパス谷稲葉インター降りて北へ3分、駐車場有り)
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●●ボリビアからの便り●●
 ボリビアから久しぶりに便りが届きました。海外青年協力隊でその国の人のために?がんばる小林芽里さんからの便り。ほんの抜粋です。もっと知りたい方は下記アドレス又は彼女のホームページにアクセスしてみてください。
 
<前略>
 コビハには自動販売機はありません。首都で1回見ただけ。ストリートで行商のおばちゃんがレジェノ(挽肉入り揚げおにぎり)やエンパナーダ(南米のピロシキ?)などの軽食を売っているのですが、そこで2Lペットボトルからコップかポリ袋(&ストロー)に小分けして20円足らずでジュースが買えます。私は、パパイヤやオレンジの生果汁ジュースをコップで買うのが日課になってます。
#今はスイカのシーズンでスイカの切り売りもやってます。(^_^)このシステムはアルミ缶やペットボトルよりエコロジカルですが、飲んだ後のポリ袋をその辺にポイ捨てするのはいただけない。最近は250ml?の小型ペットも登場しており、ゴミの増加が気になるところです。
<後略>
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 Meri Kobayashi
 Casilla #247, Cobija, Pando, BOLIVIA
 E-mail:meri-@tim.hi-ho.ne.jp / meri@ibis.cnb.com
 UHL:http://www.ecolink.sf21npo.gr.jp/users/meri
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●●「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク●●
 連絡先
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│壷阪道也                  
│〒421-0111静岡市丸子新田277-4    
│TEL・FAX 054-257-3177         
│Email  mirai2@bj.mbn.or.jp
│Email  future2@nyc.odn.ne.jp
│HP http://plaza25.mbn.or.jp/~gomizeronet/index.htm       
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