01１115号ゴミゼロ通信「ゴミゼロフェスタが残したもの」

☆ゴミゼロ通信2001年1１月１５日号（今号５０７通発信）
情報満載！ゴミゼロネットのホームページ　
http://plaza25.mbn.or.jp/~gomizeronet/
┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●第三回ゴミゼロフェスタが残したもの
・ゴミゼロフェスタ大成功！
・でも大半はゴミ処理処分
・世界中からかき集めた物をどこに処分しているのだろう？
・やはり消費者と生産者の責任で
●誰がオーストラリアの原生林を破壊しているのか？
時間2001年１１月１９日（月）PM6:30～９:00
場所：アイセル２１　３階大音楽室
●ゴミゼロネット連続学習会
毎月第２土曜日午後１時３０分～３時３０分くらいまで
場所　静岡県環境衛生科学研究所会議室
●だれでもできる　ラグ・フッキング　～　リサイクル手芸講座　～
● 「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク（略称ゴミゼロネット）
〈第５０回定例会〉毎月第２土曜日
日時２００１年１２月８日(土)午前１０時～12時
　所　静岡県環境衛生科学研究所会議室
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（T）
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┏━↓ ●第三回ゴミゼロフェスタが残したもの●↓━━━━━━━━━━━━┓

●ゴミゼロフェスタ大成功！

　ゴミゼロフェスタとは静岡市の新沼上清掃工場を借りて、まだ使えそうな家庭で眠っている不用品を持ち寄り、まだ使える物・気に入った物をただで持ち帰ってもらい、引取り手がなかった物は清掃工場で処分してもらおうという行事だ。
　静岡市は不燃粗大ごみ回収はバッカー車で行なっており、まだ使えるものも運ぶ際にバッカー車で破壊して運んでしまうので、運ばれたものはもう使えない。この企画は「それなら清掃工場に直接持ってきてもらえれば、他の家庭でまだ生きる道が残るのでは？」という静岡市の清掃事業に関わる方からのアイデアで始まった。
　昨年の３月、１１月に続いて、今年も去る１１月１１日天気にも恵まれ開催された。清掃工場見学１３０名を含め、数百人の市民でごった返した。集められたパソコン・ワープロ・家具類・食器・衣類等々はよいものはすぐに次の持ち主が見つかり、中には抽選で決まるケースも。その意味ではまずは大成功！スタッフとして、昨年に引き続き聖光学院の生徒さんや静大生の若者を始め、数十人が準備から片づけまで参加し、無事終了することができた。「スタッフのみなさん！休日出勤した清掃工場の職員のみなさん！ありがとう！本当にご苦労様！」と言いたい。

●でも大半はゴミ処理処分

　でもゴミゼロフェスタ開催中の「持って来るだけではダメ！必ず持ち帰ってください！」と叫ぶスタッフの言葉に思わず苦笑した。結局は、集められたものの大半はゴミとして焼却・埋立処分されることがわかっているからだ。終了の午後３時間際になって、「やはりみんな捨てられるのだ！」とスタッフ一同悲痛な面持ちなる。「これまだ使えるのじゃない？これなんかどう？」自分は持ち帰れないまでも、一つでも生き残れるように、最後はスタッフ同士の押し付け合い？も。
　「参加した市民は同じように感じてくれただろうか？ここへ持って来れば、誰かが必ず使ってくれると誤解していないだろうか？」と心をよぎった。でも、所詮、毎日のように清掃工場に見られる大量廃棄のひとコマにしかすぎない。最後まで見届けたスタッフにとっては「これじゃあダメだ！」と身にしみてわかるゴミゼロフェスタ（＝ゴミ捨てフェスタ？）だった。

●世界中からかき集めた物をどこに処分しているのだろう？

　ゴミゼロフェスタの会場には、聖光学院の高校生による香川県豊島見学記等ゴミ問題に関する展示が多数用意された。主催者の紹介の方法も悪かったからか、残念ながら集まった市民はほとんど関心を示さない。展示の一番端でマレーシア・サラワクの狩猟民族プナン人が「日本という小さい国が広大な熱帯林を根こそぎ持っていって、一体どこに貯えているのだろう！」と叫ぶ。その横には、静岡市の最終処分場があと１年余りでフェンスいっぱいになろうとしている展示。プナン人の指摘の通りだ！大規模な環境破壊をしながら、世界中の貴重な自然資源を大量生産・大量消費・大量廃棄し続けた日本社会はその捨て場所に困り、豊島のような大量不法投棄が起こったり、最終処分場に困っている。このゴミゼロフェスタでも一部が再利用されながらも、やはり捨てられて行く。

●やはり消費者と生産者の責任で

　集められた引き取り手がない大量の古着は開発紙業さんに古紙といっしょに引き取ってもらった。まだ十分着ることができるシャレた服も油汚れなどを拭くウェスとして再利用される。そのウェスはもちろん、最後には捨てられる。しかも開発紙業さんは古着だけでは回収してくれない。ウェス屋さんへの売上が運賃にもならないからだ。古着のリサイクルルートは完全に破綻している。
　最近、Ｓさんがゴミゼロネットに参加している。彼女はゴミ集積場からまだ十分着られる古着を集めてくるのが得意だ。家に行ってみると本当に山のように古着が置いてある。きちんと仕分けして、途上国へ古着を送っているという。しかし、送るのにもお金がかかる。いつも、「送料と仕分けの手間がかかるので何とかならない？行政が負担してくれればなあ！」と相談を受ける。どうしたものだろう。
　アフガニスタンへ古着を送る東京のモスクでの運動がマスコミで先日紹介された。マスコミのおかげか衣類はすぐ集まったようだ。善意とはいえ、どこの家にも捨てたい古着であふれからだろう。先日の静岡で講演してくれたアフガニスタン人医師のレシャードさんも、古着を運ぶより、向こうで新品を買った方が安くつくと言っていた。古着を送るには誰かが手間と運賃を負担しなければならないからだ。税金を使って送ればという意見もあるが、そうなれば、人々はもっと安心して、気に入らない衣類を捨て、新品の衣類を買いあさるだろう。これも税金投入ではなく、消費者と生産者で負担するシステムを創らない限り、衣類の大量消費・大量廃棄の後押しをするだけになってしまうだろう。大量生産・大量消費に歯止めをかけられなければ、解決への道は遠い。
（Ｔ）
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┏━↓●独り言●↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

　先日、数名の参加者の前で久しぶりに財政投融資（年金、郵便貯金、簡易保険等総額４５０兆円）の話しをする機会を得た。国の莫大な借金、バブル経済の中身、財投等の経済危機のことは私がゴミ問題に取り組もうと思った数年前に個人的に勉強・資料集めしたことで、私のゴミ問題への視点の原点。

　文明の危機の構造が数字としてわかりやすく表され、人々にこの人類文明が崩壊寸前であることに気がつくのによいキッカケになると信じて、当時がむしゃらに調べたのを思い出す。しかし、今の社会を守ろうしていたり、又は悪者探しにあけくれたりで、少なくとも私の回りは意外に関心を示さなかった。危機の構造が数字で示されてもやはり漠然とし過ぎていて「だから何なの？」というこだろうか。所詮、危機を現実のものと捉えるには事実だけでは足りないのかと思う。何かが足りない。

　思い起こせば今年の後半は偶然にも重大な環境問題の現実＝リアリティと接することができた。コアラの原生林とプナンの森だ。コアラとプナン！これならわかるだろうと思ってみても、「『環境問題を何故取り組むのか？』を誰も教えてくれない」という夏に出会った学生の言葉を思い出す。そのときゴミゼロ通信でこれを紹介したところ、「今の若い人達はやはり…」という真剣な反応が返ってきた。それはそれとしても、では今の若者だけでなく、４０代５０代の私達の世代はわかっているのか？環境危機を現実としてとらえているのか？環境グループも含め、何故こんなにペットボトルや真っ白いバージンパルプの紙が氾濫しているのか？それは社会システムの問題なのか？人の心に潜む本性なのか？まったくわかっていないのか？この大量生産・大量消費社会は長続きしない。これは経済からの地球環境問題からもはっきりしている。一度はそこで納得したように見える人々はまた同じ繰り返し。

　解決策を求めて、ゴミ問題に取り組み始めてみたもののやはり袋小路に入り込む。幸い、この数年の活動の中で、新しい人間関係・ネットワークも生まれいろんな方との出会いにも恵まれてきた。その辺ぐらいに救いを感じる。いやそこにこそ救いを感じる。一緒にいる仲間がいて、初めて自分を見つめられるというもんだ。

　それでも、「波長が合わないなあ！意見が合わないなあ！」と不平不満は言い出せばきりがない。でも考えればそれは私に対する仲間の言葉だろう。天に向かって唾を吐きかけるようなもの。マイペースの私と付き合うのは仲間達も疲れることだろう。自分でいうのはなんだが、お互い様ということで、水に流しながら行きましょう。
（壷）
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┏━↓●集会情報●↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

●誰がオーストラリアの原生林を破壊しているのか？
紙を消費するとコアラの森を壊している？！
時間2001年１１月１９日（月）PM6:30～９:00
場所：アイセル２１　３階大音楽室
参加費：５００円
講演　増田浩宇氏（タスマニア物語）
　　　　小浜　崇宏　氏（JATANスタッフ）

オーストラリアの森林破壊の実態がわかる

●ゴミゼロネット連続学習会
毎月第２土曜日午後１時３０分～３時３０分くらいまで
場所　静岡県環境衛生科学研究所会議室
２００１年１２月８日（土）
何か変だよリサイクル（静岡県下のリサイクルの行方）
２００２年１月１２日（土）
デポジットから考えるゴミ減らし
２００２年２月９日（土）
国産材でつくる家と家具？（家づくりをお考えの方、家具を購入予定の方へ）
２００２年３月９日（土）
未定

●だれでもできる　ラグ・フッキング　～　リサイクル手芸講座　～

　ラグ・フッキングはパッチワークと同様、ヨーロッパに古くから伝わるリサイクル
手芸です。古着を細く切って、それを麻布に刺してラグ（敷物）や壁掛けを作りま
す。
　私は６年ほど前から名古屋に通って、これを習いました。ごく簡単な技術ですが、
奥の深さに魅せられています。
　今回は、ラグ・フッキングの初級講座として、それぞれ好きな小品を作ります。額
に入れるような芸術性の高いものでも結構ですし、風呂用マット、玄関マットのよう
な実用品でもオーケー。古着はみなさんのご家庭にあるものをお持ちください。虫に
くわれたセーターや着られなくなったコト、スカート、または思い出の制服など…
…をこの機会にぜひご活用ください。
　今回は受講料は無料ですが、ラグ用の刺し針の代金として１５００円いただきま
す。
講座終了後、「もう２度とラグはしないから刺し針を返したい」という方は、ご返却
いただければ１０００円でお引き取りします。

　場所：静岡県環境衛生科学研究所
　日：2000年12月９日(日)、12月15日(土)、2001年２月10日(日)、３月10日(日)
　時間：午前10時～12時　募集人員：先着２０名

12/9：ラグの説明と下絵を描く（持ち物/油性ペン）
12/15：刺し方練習（持ち物/古着、はさみ、フレーム）（どんなものが良いかは初回
の時にお話します）
2/10：あなたの下絵に古着を刺します（持ち物/古着、はさみ、フレーム）
3/10：仕上げ（縫い針、糸）

＊あまり細かい作業はありません。不器用な方、男性、手芸は初めての方、また絵心
のない方でも大丈夫です。自信をもってご応募ください。
＊最低でも２回以上はお出でください。
☆申し込み/問合わせ：
栗岡　TEL 054-200-7552　e-mail　HZN00762@nifty.ne.jp

●第４回ゴミゼロフェスタin静岡県環境衛生科学研究所
２００２年３月３０日（土）
午前１０時～午後３時
静岡県環境衛生科学研究所
年内に各環境グループに呼びかけ、ゴミゼロフェスタ超拡大版を企画中
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「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク（略称ゴミゼロネット）
参加費１００円で誰でも参加できます
〈第５０回定例会〉毎月第２土曜日
日時２００１年１２月８日(土)午前１０時～12時
　所　静岡県環境衛生科学研究所会議室
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内容
①生ごみたい肥化
②ゴミゼロフェスタ反省と第4回？
③連続学習会　その他
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ゴミゼロネットの定例会が当面アイセル２１から
静岡県環境衛生科学研究所　会議室に変わります
地図は以下参照
http://plaza25.mbn.or.jp/~gomizeronet/kenkyujochidu.htm
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●●ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク●●
　☆連絡先☆
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│壷阪道也　　　　　　　　　　　　　　　　　
│〒421-0111静岡市丸子新田277-4
│TEL・FAX 054-257-3177　　　　　　　　　
│Email mirai2@bj.mbn.or.jp future2@nyc.odn.ne.jp
│HP　http://plaza25.mbn.or.jp/~gomizeronet/　　　　　　　
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