☆ゴミゼロ通信2002年9月23日号(今号515通発信)
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┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●千葉県我孫子市は7年間運転してきた日立造船の灰溶融炉を昨年1月突然運転停止
(1)平成6年に実証プラントとして建設して老朽化が著しいこと、
(2)維持管理費が年々増加していること、
(3)スラグの活用範囲が狭まってきたこと、
●灰溶融炉の突然停止・エコセメント事業へ切替え 要約版
●我孫子市議会特別委員会議事録
●古着マップ静岡大反響!
●貝島最終処分場(清水市三保)の見学ができない!?
●集会情報
〈第60回定例会〉10月12日(土)午前10時〜12時
 所  アイセル21 4階41集会室
・環境・福祉・技術展 ツインメッセ静岡
・「新しい巨大ごみ処理場って一体どんなもの?」
・溶融炉問題ネット 意見・情報交換会
・静岡の古着文化を考える広場 「古着を扱っているお店 静岡地図」完成記念
・ ビデオ上映&学習会「まわれ!古紙リサイクル」
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 千葉県我孫子市は7年間運転してきた日立造船の灰溶融炉を昨年1月突然運転停止していたことが、千葉県の方からのメールで知った。早速我孫子市のHPへアクセスその議事録を読み出してみた。
我孫子市議会のHP http://www.city.abiko.chiba.jp/congressional/
我孫子市役所のHP http://www.city.abiko.chiba.jp/
 後にそのやり取りの全文を掲載するが、その要旨は以下である。
 しかし、7年で老朽化する灰溶融炉、安全性が疑わしく売り先・利用先がなくつつある溶融スラグ。又しても「溶融炉神話」の一角が崩れていた。そして、灰溶融にしても、エコセメントにしても莫大な建設コストに対する意識の低さ、将来への見通しの場当たり的な我孫子市当局の対応には驚いた。「我孫子市民でなくてよかった!」と思いきや、我が静岡市はすでに灰溶融炉の建設が始まっていた。静岡市当局は、「スラグのJIS化ができるので利用先は大丈夫」と楽観的。あ〜!(壷)

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┏━↓ ●灰溶融炉の突然停止・エコセメント事業へ切替え 要約版●↓━━━┓
「灰溶融炉の突然停止・エコセメント事業へ切替える我孫子市の見解」
「我孫子市議会平成13年3月予算審査特別委員会03月13日」での答弁の要約
by壷阪道也
注:個人的な要約。後記の議事録で正確なところは確かめてください
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 我孫子市は灰溶融炉を、日立造船から実証プラントとして平成7年に無償譲渡を受け、約7年余ごみの焼却灰を溶融し、スラグ(ガラス状・砂状の固体)化し、スラグの有効活用を図ることを県とともに実用化に向けて調査研究してきた。千葉県は全国初のスラグの促進要綱作成までしている。しかし、平成13年1月末をもって停止することになった。その理由は(1)平成6年に実証プラントとして建設して老朽化が著しいこと、(2)維持管理費が年々増加していること、(3)スラグの活用範囲が狭まってきたこと、である。

 スラグについては公共事業の道路建設における路盤材等の使い道はそれなりにあるものの、全量を使うのがかなり難しくなってきた。それはスラグが粗悪だからではない。スラグのJIS規格に向け、県と共同でスラグの有効性について検討はしているくらいだ。しかしそれでも、スラグの安全性がなかなか判明できないのである。(注:スラグには焼却灰に含まれる重金属が封じ込められ、路盤材などに使われる有毒の溶出の危険性が指摘されている)単価等を設定しながら県と協議しながら市や県の公共事業に我孫子のスラグを利用していくのは現状では難しい。

 灰溶融に代わり千葉県と歩調を合わせながら焼却灰のエコセメント化を計画している。エコセメント事業は、県の基本計画に沿った事業(千葉県のエコタウン・プラン)で、今までの調査研究の中でも国庫補助を受けながら、JIS規格に向けての作業も進め、通産省の工業技術院でJIS化に向けて作業が進められ、ここ2〜3年のうちにJIS規格は取れると聞いているので、問題はない。

 エコセメントは塩分が入っているので、全量を使うのは多分難しいかもしれない(鉄筋コンクリートとして鉄とは一緒に使えないの意味)。しかし、無筋のコンクリート(ブロック、消波ブロック等)は約24万トン需要があり、エコセメントは約11万トン程度の生産なので、数量としてはエコセメントの需要は十分ある。特に問題はない。
 コスト比較という部分では、特にエコセメント事業で今後高くなることはない
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┏━↓ ●我孫子市議会特別委員会議事録●↓━━━━━━━━━━━━━┓
平成13年  3月 予算審査特別委員会-03月13日−02号   (我孫子市議会)
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○委員長(津川武彦君) 再開します。
 これより衛生費、農林水産業費、商工費について質疑を許します。

 
◆委員(岡田彰君) 164ページ、最終処分場の関係で出てくるんですが、これまで溶融スラグという形で処理をしていたんですが、たしか2月で取りやめになるというような報告を聞いていますけれども、かつて、我々、サンプルなんかも見せられて、さまざまな公共事業の路盤材というんですか、わかりませんけれども、そういうものに活用するのだということで、ずっと利用されてきたというふうに思っていたんですが、これを中止にするというふうに聞いております。そもそも、なぜ引き続き事業の継続というのが中止にならざるを得ないのか、その理由を最初に教えてください。
 
◎クリーンセンター課長(菊池迪紀君) お答えいたします。溶融施設の廃止の理由としては何点かございますけれども、その主なものとしては、平成6年に実証プラントとして建設して老朽化が著しいこと、また維持管理費が年々増加していること。また、溶融施設でスラグの生産をしてきましたけれども、そのスラグの活用範囲が狭まってきたこと等の理由によりまして、ことしの1月末をもって停止したということでございます。
 
◆委員(岡田彰君) これは私の記憶違いであれば訂正しますが、たしか、この実証プラントといいましたか、これ、県の事業にタイアップするというような形で進めてきたんじゃなかったですか。我孫子市独自の事業ですか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) 溶融の導入につきましては、私どもと日立造船とが実証という形で導入いたしまして、平成7年に私ども無償で譲渡を受けたということでございます。
 
◆委員(岡田彰君) たしか、その後、そういう我孫子のやっている実例なんかも、1つの参考にしたかどうかわかりませんけれども、県としてもこういう方向で取り組んでいくのだというような方向性が出されたというように新聞記事で読んだことがあったんですが、県の方向も変わったということなのでしょうか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) 施設につきましては先ほど御説明したとおりでございますが、今、岡田委員さん言われる部分につきましては、スラグの有効活用を図るということでは県とともに実用化に向けて調査研究もしてまいりましたし、私どもの調査研究のデータをもとに、千葉県としましても全国初のスラグの促進を図るための要綱もつくられたという経過があります。
 
◆委員(岡田彰君) ということは、最終的に行政レベルでこのスラグの活用ということが、何かの資料で、たしか全量を公共事業に活用できなくて、6割程度というような資料を何か見たことがあるんですが。つまりこれは、何らかの形で骨材なり路盤材として使うことは、もう我孫子市内で生み出されたスラグについては消化することは不可能だという結論に達しているということなのでしょうか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) 私どもとしましても、スラグの全量をできるだけ有効に使うということで、内部で検討委員会も作成しながら有効活用のために努力はしてきましたが、国の方針等の中で残土につきまして、今まで残土をそのまま処分という形だったんですが、循環型社会という中で残土の再利用を図るという国の方針も出ましたところで、私どもとしては、なかなか全量を使うのが難しくなってきたというような状況でございます。
 
◆委員(岡田彰君) ということは、県としてもこの公共事業への活用というのは、もう、まあ不可能というふうに言うかどうかわかりませんけれども、限界があるという結論に達したのでしょうか、そういうことは。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) 県は新たに、まあ私どもの発生した部分とはまた別途に、県も地域が……、ちょっとあれですけれども、他のところで使っているスラグにつきまして、当然、JIS規格に向けて、県と一部組合とで共同で、まだまだスラグの有効性につきましては検討はしております。
 
◆委員(岡田彰君) ということは、県としてまだ今後研究を続けていくのであれば、その研究の成果がいつ出るかわかりませんけれども、我孫子市のスラグがそういうもので活用できるということはあり得ることなのじゃないんでしょうか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) 検討をしている中で、やはり基本的に、私どものものが使えないという部分の中で、それが粗悪という話ではなくて、なかなか今後、社会の経年等の中で安全がなかなか判明できないという中で、現在使われている範囲は、市が管理できる公共施設等の中で使っていると。県におきましても実際に使う場合には、単価等を設定しながら一部組合と協議しながら使っているということがありますけれども、その県が進めている部分に我孫子のスラグを乗せていくというのは現状の中では難しいと思います。
 
◆委員(岡田彰君) それで、エコセメントに切りかえるということが私としては非常に唐突に聞こえたんですね。これまで、まあ全量を利用できないにせよ、それなりに活用してきたことは事実ですから、それでなぜ……。確かに実証というふうに言いました。確かに日立造船とそういう契約を結んで、最終的には我孫子市に引き渡すという条件でしたから、それは覚えていますけれども、しかし、それなりの投資は行ってきたわけですよね。老朽化したからといって、これまでに投資してきたものを全面的に切りかえるというのは、いわゆる、今までかけてきたその投資がどうなるのかということをまず第一に考えるんですが。もう1つどうしてもお伺いしたいのは、そのエコセメントというものが社会的に実用化できる段階まで今実証はされているのでしょうか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) このエコセメント事業そのものは、位置づけとしましては、県の基本計画に沿った事業でありますし、千葉県のエコタウン・プランに位置づけられたものでございます。ですので、当然、今までの調査研究の中でも国庫補助を受けながらやってきたということからすると、そういう部分からすると、当然、JIS規格に向けての今作業も進めていますので、将来に向かってもこの辺につきましては問題ないと思っています。
 
◆委員(岡田彰君) そういう意味で言うと、あのスラグの場合も、県も研究していたわけですから、それが突如だめになって、今度はエコセメントですと。エコセメントについては、今度は、県のお墨つきをもらっているから大丈夫と言われていますけれども、本当にそのスラグのことを考えれば、県のそのお墨つきが本当に当てになるのかなあというふうな気がします。私もこれはもちろん全然専門じゃないからわかりませんけれども、このエコセメントについては非常に技術がまだ未熟で、特にこれは聞きかじりなんですけれども、塩分があるために鉄と一緒に使えないという難点があるというふうに聞いています。そういったことがあるにもかかわらず、全面的に我孫子市はスラグからエコセメントに切りかえていくということで本当にいいのだろうかという根本的な疑問を持っているんですけれども、エコセメントに切りかえるということで今後やっていくためには、エコセメントがそれなりに活用できるという保証がなければいけないと思うんですよね。その辺の保証というものは、例えば答弁でなかなか言いづらいのだったら、そういったまとまった文書があるのであれば、それはそれでもいいです。例えば「県でこういうふうに実証しています」というものがあったら、それでも結構なので。答弁していただければ、それでも結構ですけれども。お答えください。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) まず、先ほどのエコセメントの信頼性という話になるんでしょうけれども、まず認可につきましては、通産省の工業技術院でJIS化に向けて作業が進められまして、テクニカルレポート、JIS規格をとるための、これがもう既に12年の5月22日に、通産大臣に−−当時の−−出されて、告示されていますので、まず、ここ2〜3年のうちにJIS規格は取れるというようなふうには聞いております。また、エコセメントそのものの需要としましては、先ほど岡田委員さん言われる、エコセメントそのものに塩分が入っている中で、なかなかエコセメント全量を使うのは多分難しいという話になるのかもしれませんが、無筋のコンクリート、例えばブロックだとか、消波ブロック等を含めまして約24万トン需要がありまして、その中の今回エコセメントとして使われるのが約11万トン程度です。ですので、数量としてはエコセメントの需要は十分ありますし、先ほどお話ししましたようにJIS規格も取れるというような見込みですので、その辺の問題は先ほど同様、特に私どもとしては問題はないのかと理解しています。
 
◆委員(岡田彰君) それと、いわゆる実用化できるようなのですけれども、設備費が非常に高くなるんだというのが一般的な議論でなされているようです。私、もちろん専門家じゃないから全然わかりませんが。ただ、そういったものを実用化するときに当たって、実際にあるセメントと対抗していかなくちゃならないという側面はあると思うんですよね。それで設備費が高ければ高いほど単価は高くなりますから。高いものをこぞって買う人は当然いないわけで、その辺ではどういうふうな研究をされているんでしょうか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) 先ほど需要のお話をしましたが、まずエコセメントと通常のセメントと言われる部分、まだまだ有筋で使うセメントの発生量、使用量がかなりありますが、逆にエコセメントの使用量も、無筋で使う、要するに2次製品として使う部分がありますので、コスト比較という部分では、特にエコセメント事業で今後高くなるというようなことはないと思っています。
 
◆委員(岡田彰君) 我孫子市は今後これに切りかえるに当たって、今後どういう投資をしていく計画になるんでしょうか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) 今回、エコセメント事業に転換した理由は、先ほど次長の方から説明があったとおりでございますが、基本的に私ども、現有施設、今の焼却炉そのものにつきましても稼働年数が30年以上来ているというようなこともございますので、恐らく今後、まあ10年ぐらいには新炉計画をしていかなければいけないような状況になると、現行のまま。また、その他、改修とか減量になればまた時期は延びるんでしょうが、そういう計画がありますので、当面はそれまでのつなぎの施策と考えています。
 
◆委員(岡田彰君) そうじゃなくて、エコセメントに切りかえるに当たって、我孫子市のいわゆる施設の改造というのは今後どういうふうになっていくんでしょうか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) エコセメントにかえることによって、特に現在の施設を改造するというようなことはございません。ただ、今まで溶融施設の方にストックヤードを設けておりました。それはあくまでも、現有の焼却炉に灰ピットがありますが、その灰ピットの量が狭いために、今回、ストックヤードをその隣に増設する。灰溶融をやる場合に、現有の灰ピットが狭かったために、灰溶融炉の作業を容易にするために灰溶融の前にストックヤードをつくっておりました。そこでそのストックヤードから溶融の方に入れると。ですけれども、このたび灰溶融を廃止しますので、現時点に戻りまして、もともと灰ピットが狭かったというようなことがありますので、灰ピットのわきにストックヤードを増設するという工事は1つ入ります。
 
◆委員(岡田彰君) 最後にしますが、そうすると、平成6年ですか、日立造船と実証のためにつくった施設、最終的にはどのくらい費用をかけたかわかりませんが、いずれ、老朽化していることと、管理費がかかることと、活用範囲が狭まってきたということで、もう中止にしたということですから、この施設はもう全面的に中止にする。解体するということになるんでしょうか。
 
◎クリーンセンター課主幹(鷲見公雄君) 施設につきましては廃止するということでございますが、ただ、すぐに解体するということじゃなくて、できれば有効に活用したいということで、これから研究はしていきたいと思います。
 
◆委員(岡田彰君) まだ活用方法が何かあるんですか。
 
◎環境生活部長(豊嶋誠君) 私の方からお答えいたします。現在の溶融施設につきましては、この2月から停止をしているというのは、本会議の方でも、あるいは委員会の方でも報告しましたけれども、実は、この溶融施設を解体をしたいんですが、厚生省の通達によりまして、今まで蓄積されている例えばダイオキシンの関係だとか、そういったものを処理をしてから解体をしなきゃいけないという話になっていまして。そうなってきますと、実はこれ、数億のお金がかかってしまうというような、そういう状況も実は出てくるわけで、これらを今後どうしていくかということで、今後の活用ということではなくて、そういう処理をするためにどうしていくかということを検討するために時間が必要であると。現状はそういうことでございます。
 
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┏━↓ ●古着マップ静岡大反響! ●↓━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 「古着を扱っているお店 静岡地図」が遂に完成。
9月19日の朝日新聞静岡版でも5段抜きの記事が掲載。
19日(木)〜21日(土)は毎日10件以上の問い合わせの電話が我が家に殺到!
半分は静岡市以外からの問い合わせ。でも紹介されているのは静岡市内だけ。
「う〜!」
でも大半は自分の古着を持ち込みたいとい感触。ちょっと残念。
特に、着物の問い合わせがあった。
そう言えば、我が家にもタンスの肥やし風の着物があるような……。
 
そうかと思えば、わがゴミゼロ仲間は着物関係の古着店を早速3軒はしごしたとか。
古着店の店主はけっこう話し好き・話し上手の方が多いので、
楽しんできたようで。
 
ごみ問題!リサイクルはどこか変?!処分場は?溶融炉は心配だし…
と思っていても、私たちの基本的な生活様式が少しでも変わっていかないと
企業も行政も、なかなか変わらない。(壷)
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┏━↓●貝島最終処分場(清水市三保)の見学ができない!?●↓ ━━━━┓
昨年の夏訪れた清水市三保の内海に面したところにある最終処分場
(一般廃棄物=主に家庭ごみの焼却灰等の埋立地)
を見学をこの夏清水市役所に申し入れた人から連絡が入った。
「危険だから、一般市民の見学はできない」との市役所の対応だという。

私は早速、9日(月)のお昼に清水市役所に電話をしてみた。
清水市役所(0543−54−2111)環境衛生課

応対に出た人は、確かに
「危険だから、一般市民の見学はできない」と繰り返すだけ。
「私は昨年夏見学した者です。何が危険なのですか?」
「一般市民の処分場見学はとても大事なことではないのですか?」
と質問しても、
「とにかく、だめだから」と繰り返すだけ。
「理由をもっと詳しく聞きたいのですが?」の問いかけに、
やっと「担当の『Nさん』が今いないから…」ということだった。
本日 10日(火)お昼に再度Nさん宛てに電話。

「ゴミゼロネットの壷阪です」と名乗り、同じ質問をしてみた。
Nさんは少しだけ震えながら、応対してくれましたが…
(注:私はあくまで紳士的にお願いの電話をしただけです)
「危険だからなのではない。民間企業の日本軽金属を通らないと処分場に入れない。
その守衛所の体制が最近代わって、一般市民の見学=通過は困るという
日本軽金属の話なので…」
「焼却灰の搬入は浸出水管理のための清水市職員の出入りもだめなのですか?」
「いや、それはいいのだが、一般市民は困る」
「それでは、一般市民の最終処分場の見学は清水市として駄目だということを公表し
てもよろしいですか?」
「はい、けっこうです」
ということだった。

家に帰ってみると留守電が入っていたので、
再度、電話。
「事前連絡と、人数の問題、日程調整はありますが、見学OK!」
とのことだった。すぐに私は見学希望者に連絡をとった。
彼らは再度清水市役所に連絡してみるとのこと。

さて「これにてメデタシメデタシ!」だろうか?
普通の市民はもとより、環境に興味があるとされる人まで、どれほどの人が自分の町
の最終処分場を訪れたことがあるのだろうか?

県の担当者によれば、
「平成11年度22市町村、平成12年度33市町村が静岡県下で
一般廃棄物の焼却灰を県外へ搬出しており、地域内処理ができていない。」
(参考 ゴミゼロ通信2002年6月1日号)
http://plaza25.mbn.or.jp/~gomizeronet/020601.htm
ただその33市町村は教えくれなかった。
何故か市町村担当者から公表に待ったがかかったからだという。

少なくとも、志太広域(藤枝市、焼津市、岡部町、大井川町)、
伊東市、下田市は県外搬出組だ。
県外搬出にしろ、域内処理にしろ自分たちのごみの行方へ
一度も行っていないとしたら何故だろう。
そういう市民常識を前提にしてしまって、誰も申し入れがないから、軽く断れば済む
と清水市役所の担当者は考えていたのではないだろうか?

毎年、増え続ける静岡市の最終処分場の埋め立て量。それを見続けないで
「処分場の余命は……年」「私たちのごみ問題は?」
「循環型社会とは…」「環境って…」
とは私は言えない。

情報公開しない行政…それに甘んずる活発な市民…私たちの未来…

<参考>
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☆ゴミゼロ通信2001年8月19日号より
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●処分場は海洋投棄!でも浸出水はキチンと管理

 羽衣伝説で有名な清水市三保の松原、その先には海水浴場。そのすぐ近くにその最終処分場はあった。

 清水市役所職員との待ち合わせは日本軽金属という民間会社の門の前。処分場はこの民間会社を通らないと行けない。工場を通り過ぎて清水港の岸壁に出る。「あれ〜どこに処分場が?」と思ったら、目の前に養殖池みたいな四角い囲いがある。これが処分場だった。(東西205m南北95m深さ平均13.3m)
 もちろん、その養殖池のような処分場は鋼管矢板とゴムシートにより外洋と遮断され、海底には不透水層とゴムシートがある。処分場内の海水はポンプで汲み上げられ浸出液処理施設で浄化され、水質検査を経て外洋に放流されている。
 だから「安全!…?」だということなのだが…。

 案内してくれた清水市の担当者がどうも不慣れなせいか、
いきなり「焼却灰は安全だから…」という説明で始まった。
「バグフィルターの飛灰もここに埋めているのですよね?」等の私の質問に
「スイマセン・わかりません」の連発。
という事情で、外観等以下私の想像も含めた報告。
(※注:焼却炉でダイオキシンは排気ガス中の飛灰(=ふんじん)の中に90%以上含まれる。そこでバグフィルターで捕捉し、それについた飛灰の処理が一番やっかいな問題のである)

●焼却灰はもろ出しで直接海へ!

 この処分場は平成元年〜平成21年度までの埋立予定地。すなわちもう半分以上埋め立たが終了した計算だが、ざっとみてまだ4分の3〜5分の4以上が水面。これには「いや実際は半分以上埋立てられているんです」との説明。それだけ水面下に焼却灰が埋め立てられていることなのだろう。
 埋め立たてられた表面の土はほとんど焼却灰がもろ出し。覆土はほとんどされていないという印象。焼却灰・飛灰も含めていきなり水の中に投棄されているようである。池の中で2ヶ所から泡が吹き出ていた。酸素を水の中に入れて浄化作用があるそうだ。この調査の目的である「浸出水の水質が安定しているので、水質検査をやめようという話しはあるのですか?」の質問には、「そんなことをしたら管理型の意味がないじゃないですか」と全否定。(当然とひと安心)
 飛灰も含まれるだろう焼却灰の上を歩くのはかなり勇気がいったが、せっかくだから灰の上に降り立ち、あるいてみると空き缶が相当数。カラスが何匹もいた。静岡市も同じだが、可燃ごみと言えども何が捨てられているかわからない現状。もちろん
「焼却灰が安全!」などと口が裂けても言える状況とは思えない。

●どれだけの清水市民が知っているのだろう?

 すぐそこには海水浴場、スキューバーダイビングのスポット等海洋レジャーの拠点がある。ここにこんな形で市民の出したごみの処分場があることをどれだけの清水市民が知っているだろうか?環境問題に熱心と言われる私と一緒に行動した清水市民3名ももちろん初めての訪問だった。翌日、この夏休み三保で過ごした市民と話す機会があった。もちろん「……」の絶句。
(T)
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┏━↓●集会情報●↓━━━━━━━━━━━━━━━━・━━━━━━━┓
〈第60回定例会〉10月12日(土)午前10時〜12時
 所  アイセル21 4階41集会室
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●環境・福祉・技術展 ツインメッセ静岡
9月27日(金)〜29日(日)10:00〜17:00
●「新しい巨大ごみ処理場って一体どんなもの?」
9月29日(日)PM 1:30〜3:30
藤枝市生涯学習センター
講師 津川 敬(環境フリージャーナリスト)
●溶融炉問題ネット 意見・情報交換会
10月5日(土)9:00〜12:00 藤枝市で 参加希望者は(壷)まで
●静岡の古着文化を考える広場 「古着を扱っているお店 静岡地図」完成記念
10月26日(土)13:30〜 環境衛生科学研究所
● ビデオ上映&学習会「まわれ!古紙リサイクル」
日時:11月30日(土)午後2時〜4時半
場所:アイセル21 4階研修室(予定)
ビデオ解説とお話(中村さん)
エコトーク「古書店vs古紙問屋」
(あべの書房2代目、(有)開発紙業代表取締役)
参加費:無料
主催:古紙ネット、ゴミゼロネット
後援:静岡市中央公民館
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「駿河でんでん市場ニュ〜ス」ただ今72名に発信中(No11まで)(^o^)
ニュ〜スの申込みは直接(壷)まで
♪〜広げよう!でんでん市場の輪〜♪ 地域通過は「ずらー」だよ〜!
♪〜♪「でんでん市場」のホームページ開店!!♪〜♪ 
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│壷阪道也                 
│〒421-0111静岡市丸子新田277-4
│TEL・FAX 054-257-3177         
│Email  mirai2@bj.mbn.or.jp  future2@nyc.odn.ne.jp
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