☆ゴミゼロ通信2002年10月13日号(今号518通発信)
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┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●大丈夫!安部川の水!吉津ダイオキシン汚染現地報告
● 「市民参加のごみ処理検討委員会」(志太地区)
●集会情報
〈第61回定例会〉11月9日(土)午前10時〜12時
 所  アイセル21 4階41集会室
・(仮称)「市民参加のごみ処理検討委員会」設置を求める市民会議(志太地区)
・静岡の古着文化を考える広場 「古着を扱っているお店 静岡地図」完成記念
・サラワク住民緊急来静
・大丈夫!安部川の水 吉津ダイオキシン汚染を考える市民集会
・ ビデオ上映&学習会「まわれ!古紙リサイクル」
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「野焼き、不法投棄は違法。見つかれば刑事罰か罰金。
少なくとも今後は繰り返しはできるはずがない」
そう信じてきた私は裏切られたような気持ちになった。
自分の無知か、現実の無力さが、
「20年間、野焼きと焼却灰の不法処分」が平然と日々繰り返されていた。
そして、住民にとって打つ手がないとしたら………。
(壷)
┏━↓●大丈夫!安部川の水!吉津ダイオキシン汚染現地報告●↓━━━━┓
 
●野焼きと焼却灰の不法処分が20年間放置されていた
 静岡市を流れる安倍川の下流に藁科川が注ぎ込んでいる。その合流地点から藁科川を2〜3kmのところに静岡市吉津がある。その地域を流れる吉津川沿いにわかっているだけも3ヶ所で産業廃棄物の野焼きと不法埋め立て処分が20年間にわたって行われていたという。その内の一箇所から清掃工場の焼却灰に含まれるダイオキシンの10倍以上、環境基準の3倍以上の値が検出された。

 10月12日私はゴミゼロネットの仲間数人と現地の住民の案内で現地を訪れることができた。3ヶ所の野焼き・不法処分地は静岡市の推定でも少なくとも1万m3、1.8千m3、千m3の焼却灰が埋め立てられている。家庭ごみなどより多くの化学物質を含むだろう建設廃材などが、ダイオキシン対策が施された清掃工場ではなく、野焼きで焼却され焼却灰が浸出水の管理もされないまま野積状態にされているのだ。誰でもたとえ安全対策が一定された最終処分場が近隣でできることが嫌う。でもここはそんな程度のものではない。しかも、その周りに畑や子どもたちの遊ぶ小川があり、一ヶ所は小学校のすぐ近く。その下には住民が利用する地下水脈があり、その水は藁科川、安倍川へ流れ出している。2箇所はその焼却灰土壌の上に畑があり、野菜が植えられていた。住民の話しによれば、その野菜を安全だからといって、町内の方に配ったこともあるという。誰が食べたというのだろう。無知というべきだろうか?あまりにも恐ろしい話しであった。
 
●産廃の野焼き・不法処分が何故放置されたのか?
 静岡市吉津は多くが農業に従事している120戸の小さな昔ながらの集落。その住民でもある解体業者は27年前に農業から転職して解体業者を開始した。(産業廃棄物処理業ではない)最盛期には町内一番の羽振りのよさで、農閑期には町内からも多くの人が働いていたくらいで町内での地位も確保している。
その事業者は、解体業者として以外に建築廃材や時には産業廃棄物の処理場として、産業廃棄物業者の資格がないまま自分の所有する土地で野焼きや埋め立て処分を20年間以上続けてきた。明確な不法行為である。その野焼きは時として、山の谷の先が見えなくなるほど煙が立ち込めるほどであったため、町内から、不定期ではあったが静岡市役所に野焼きや不法処分を止めさせるよう陳情し続けたという。町内会長は毎年交代で、解体業者ご本人も町内会長を2度もやったことこともあり、その時は当然のように市役所への陳情は行われなかった。
 個人的に市役所にこの10年、何度も野焼きや不法処分を訴えてきた方の話しによると市役所の対応に不満・不信があるという。数年前、何度か要請した結果、静岡市役所から担当者が何回か現地まで出向いて業者の指導をしてくれたまではよかったが、何故かある日突然態度が豹変した。「業者は半年以内に処分土をよそへ移して原状回復するといっているから、あんまり言わないで欲しい。片付くものも片付かない。業者が倒産してしまっては対策がとれないだろう」との言葉には大いに失望したという。実際は、原状回復どころか、10年前には数十センチ程度だった焼却灰の山が数メートル以上まで大きく積み上がってしまった。
 一方、静岡市廃棄物指導課・環境政策課によれば、町内からの陳情・要望がある度に解体業者に対する行政指導を続けてきたが聞き入れてくれなかったという。しかし、重要なことは法整備や行政権限の不備か、大掛かりな「野焼きと不法処分」が20年間日々平然と続けられてしまったことである。住民にとっての行政に対する不信は相当根強いと言える。
 
●住民は行動を開始した
 昨年9月に解体業者が倒産し、そのことを今年の1月に知ったその住民有志は「いよいよこのままでは放置されてしまう」と思い行動を開始したという。今年7月14日独自で3ヶ所の不法処分地の1ヶ所の「焼却灰土壌のダイオキシン調査」を松葉のダイオキシン全国調査でも有名な環境総合研究所に依頼した。その結果9月4日、ダイオキシン値3,326ピコグラムが判明した。これは環境基準の3倍以上、都内の清掃工場の焼却灰に含まれるダイオキシン濃度の10倍以上という恐るべき高い数値である。それと同時に行った住民の家の井戸水からセレンが通常の6倍という値も検出された。そのことにより、やっと9月19日頃マスコミ報道が始まった。
 住民側はいろいろなしがらみの中で苦悩はしているようだが、住民有志が準備した関東ダイオキシンネットの事務局長藤原寿和さんを講師とする「ダイオキシンの健康と被害ー飲み水は大丈夫か!?」講演会を9月23日、町内会主催で行い、吉津120戸中60戸を含む周辺住民120名の参加で行われ、その関心の深さがわかる。
 
●誰が汚染土壌を撤去してくれるのか

 私は10月6日に住民の方からの電話を受け7日(月)静岡市役所に早速電話した。静岡市廃棄物指導課の対応によれば現在、その不法処理を行った解体業者が倒産しているが、1.汚染焼却灰の早期撤去  2.散乱防止策 3.環境調査 の早期実施をその元経営者に行うよう指導しているとのこと。しかし、撤去には、相当のお金がかかり(少なくとも数億円以上と言われる)、その放置してある土地を売却しても費用が足りないくらい。(その野焼き・不法処分地3ヶ所のうち、すでに2箇所は売却され、最大処分地は人に資材置き場として貸し出している。)
10月12日現在、住民の方からの話しによると、静岡市役者は町内5ヶ所の井戸水の水質調査をした結果、異常は検出されなかったこと、元業者は3ヶ所の土地に飛散防止シートを覆い、ダイオキシン調査を行うことを約束したという。
しかし、住民側はそのダイオキシン調査にも不安・不信を抱いている。何故なら、ダイオキシン調査を業者ペースで行えば、どこで土壌サンプルをとるかという重要な問題がごまかされるかもしれないからだ。住民側は静岡市に業者によるダイオキシン調査での立会いを求めている。その返答も「上司に伝えておく」という程度で心もとないと住民は心配している。
又、井戸水の水質検査の結果が正常値であったことを受け、静岡市は住民説明会を行いたいと言っているそうだ。しかし、「井戸水は安全だから、不法処分地は大丈夫!?」と静岡市は言うのではないかと住民は心配している。行政に対する不信はかなり根深い。
今求められているのは、誰の手でもよいから、早急な汚染土の撤去である。産廃である以上、業者の責任で行われるべきで、税金を使っての撤去はもっての他である。その撤去費用は少なくとも数億円以上はかかると推定される。それどころか、このままではあまりに汚染が激しく、キレート処理等安全対策をしてしか最終処分場へ持ち込めないことが予想される。その汚染土が水源の真上、子どもたちの小川の横、小学校や畑のすぐそばに現存している。業者が倒産をし、その撤去費用の支払い能力がない以上、緊急避難的に行政権限での撤去が求められる。(法的は十分可能である)それにも増して、何でこんな状態まで放置されてしまったのだろうか?行政は住民の声をちゃんと聞いていたのだろうか?法や条例の整備が遅れていたのだろうか?今後の住民の安全のために何故こんな状態になったのか?その原因の解明も重要な課題である。
2002年10月13日記 「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク 壷阪道也
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┏━↓● 「市民参加のごみ処理検討委員会」(志太地区) ●↓  ━━━━━━┓
(仮称)「市民参加のごみ処理検討委員会」設置を求める市民会議(志太地区)
の呼びかけ
 
と き 2002年10月19日(土)午前9時30分〜
ところ 焼津公民館アトレやいづ 3階4会議室
☆溶融炉の賛否を問わず、どなたでも参加できます
 
<問合せ先>
志太環境市民クラブ 代表世話人 田中 仁
TEL・FAX 054−645−4425
e-mail wbs29330@mail.wbs.ne.jp
志太環境市民クラブHP
http://setogawa.hoops.ne.jp/
 
   ☆       ☆
 
昨年末、藤枝市長の政治決断?によって突然、
藤枝市助宗地区にガス化溶融炉建設決定が新聞報道されて以来、
(志太広域組合=藤枝市、焼津市、岡部町、大井川町)
地元住民は、反対の意思表示を強めつつあります。
 
しかし、このガス化溶融炉建設計画は藤枝市だけではなく、上記二市二町村のごみ処理計画です。
 
志太地区では現在、最終処分場がなく、焼却灰は長野県に運ばれています。
又、操業中の藤枝市にある高柳清掃工場は周辺住民との20年間の使用協定期間が過ぎ、志太地区にとって次のごみ処理施設を作るのことは急務になっていることも事実です。
 
そこで、突然、ガス化溶融炉建設を藤枝市助宗地区住民に突きつけられたわけです。
藤枝市は助宗地区住民への働きかけを強め、助宗地区だけの問題にすり変えようとしています。
 
ごみ処理は重要な問題です。
だからこそ、
住民参加で情報公開しながら、ごみの処理施設建設を検討していくことが今求められています。
必要なのは2市2町の住民参加・情報公開の上での今後のごみ処理方法を検討していくことだと思います。
 
その上で今回の市民会議はとても大切なことです。
知る限りにおいて、静岡県下では富士市、島田市(川根3町+金谷町)、天竜市含む広域、浜松市、掛川市等々でガス化溶融炉の建設計画があり、静岡市では灰溶融炉の建設がすでに始まっています。
 
今後の私たちのごみ処理をどうしていくのか?
このことは静岡県全域・静岡県民の重大な課題です。
そればかりか、今全国のいろんな自治体で同じような論議が進んでいます。
これは日本のごみ処理に関わる問題です。
この市民会議はこのガス化溶融炉建設計画を「助宗地区住民と藤枝市の問題」だけにさせないためのものなのです。
是非、この市民会議への参加をお願い致します。
(文責 壷阪道也)
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┏━↓●集会情報●↓━━━━━━━━━━━━━━━━・━━━━━━━┓
〈第61回定例会〉11月9日(土)午前10時〜12時
 所  アイセル21 4階41集会室
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●仮称)「市民参加のごみ処理検討委員会」設置を求める市民会議(志太地区)
の呼びかけ
と き 2002年10月19日(土)午前9時30分〜
ところ 焼津公民館アトレやいづ 3階4会議室
●静岡の古着文化を考える広場 「古着を扱っているお店 静岡地図」完成記念
10月26日(土)13:30〜 環境衛生科学研究所
●サラワク住民緊急来静
11月3日(日)13:30〜  アイセル21 33集会室
●大丈夫!安部川の水 吉津ダイオキシン汚染を考える市民集会
11月18日(月)18:30〜 アイセル21 (予定)
● ビデオ上映&学習会「まわれ!古紙リサイクル」
日時:11月30日(土)午後2時〜4時半
場所:アイセル21 4階研修室(予定)
ビデオ解説とお話(中村さん)
エコトーク「古書店vs古紙問屋」
(あべの書房2代目、(有)開発紙業代表取締役)
参加費:無料
主催:古紙ネット、ゴミゼロネット
後援:静岡市中央公民館
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●●ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク●●
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