☆ゴミゼロ通信2002年12月8日号(今号511通発信)
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┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●豊橋ガス化溶融炉見学会へ静岡県から29名で
●主張 新環境クリーンセンターは循環型社会施設か!? (静岡県富士市)
● 「志太新ゴミ処理施設検討委員会」要望書提出 へ
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┏━ ↓●豊橋ガス化溶融炉見学会へ静岡県から29名で●↓━━━━━━━┓

 ●豊橋ガス化溶融炉見学会へ29名で(02年12月2日)
 藤枝市・焼津市・富士市の市民総勢29名は去る12月2日愛知県豊橋市のガス化溶融炉施設を見学と豊橋の市民グループとの交流会を行った。
 豊橋のガス化溶融炉と言えば、昨年9月から今年の3月までの試運転中もまともに動かず、この4月からの本運転でも頻繁な停止が続いたり、本来要らないはずの灯油が大量に消費されたりしている問題施設?である。
参考 ゴミゼロ通信(02年8月4日号,2月3日号、2月28日号)
http://plaza25.mbn.or.jp/~gomizeronet/020804.htm

 又全国に広がるガス化溶融炉建設、静岡県下にも広がっている。
 今回見学したグループは志太広域(藤枝市、焼津市、岡部町、大井川町)で藤枝市助宗地区に昨年暮れ、地元に何の相談もなく建設予定地としてマスコミ発表された藤枝市助宗地区住民を中心とするグループと富士市のグループである。

 施設見学では30分ほどしかなかった豊橋市の担当者への質問時間。時間が少ない中で種々様々な質問が担当者に投げかけられた。担当者は小声で答え、質疑がかみ合わなかったという。
 「今年の4〜7月は頻繁に操業が止まる異常事態があったが、8月以降は正常運転で定期点検以外は止まっていない」というのが担当者の弁。灯油の異常使用に関しても「灯油は使っているが、ゴミカロリーが足りないから助燃剤として使っているわかではなく、スラグ化の工程で使用しているだけ」と弁明したという。
 果たして事実は?(藤枝の田中さんより報告を聞き取り 壷阪道也)

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<富士市の小野由美子さんからの報告>

 富士市のごみを考える会11名は、豊橋や藤枝の環境グループの方々と一緒に、豊橋のごみ処理施設、富士市でも導入を検討しているガス化溶融炉を12月2日視察してきました。場所は、遠州灘に近い元陸軍演習地で、周りは温室があるだけの広大な平野に建っております。一番近い人家は500mさきだそうです。
(注:富士市では直近の人家から13メートルのところへの建設計画)

 ガス化溶融炉のうたい文句は、ごみの持つエネルギーで運転するため、灯油を使うのは炉の立ち上げ立ち下げの時のみということでしす。しかし、センターの職員とのやりとりの中で、家庭ごみは生ごみ等の水分が多いため温度が十分上がらず、1日に1万リットルの灯油を助燃剤として本来入れるはずのない燃焼炉に投入していることが明らかになりました。4月から6月で70万リットル以上入れたそうです。これから寒くなりますます灯油が必要となるそうです。このお金は、本来のごみ処理費の他にかかるもので、溶融によるごみ処理は普通のストーカー炉の2〜3倍と言われています。
 また、豊橋の施設が近くの温室にごみ処理の余熱を贈っている理由に、「こんな施設を町中に建てれるはずがない!完全なものなど作れない以上町中に建てるわけにはいかないのだから、熱くらい贈っても良いでしょう。」とのことでした。富士市民はびっくりしました。質問に対し、「町中に作って完全に大丈夫な溶融炉はまだ世界的にみてあり得ない。」とのこと。これは大変なことと思いました。

 先日私たちがおこなったドイツのごみ処理研究家岩原さんを招いた勉強会で、ドイツではごみを出さない工夫や分別処理が徹底していて、ごみが少なくて全国で60コしかないごみ焼却炉が動かないので、ごみをかき集めて燃やしているといっていました。溶融炉は、壊す方向で動いているそうです。市民が、自分の生活環境を守り、福祉を充実させるお金を浮かすには、ごみを減らすことだということが、老若男女を問わずしっかり自覚されているのだそうです。
 富士市では、電気を作っているのだからプラスチックは燃やして良いといっていますが、ごみ処理の発電は火力発電に比べれば熱の回収率はとても弱いです。プラスチックを完全にリサイクルする技術を日本が開発すれば、日本の経済再興に役立つでしょう。そのためにも燃やしてはいけないのです。焼却からは何も生まれては来ません。その他のいろいろなリサイクル施設も、地元の雇用を生み、地元に経済的効果をもたらします。巨大施設は、大企業にしか貢献しません。
    最終処分場の問題から考えても、家庭ごみなどの一般廃棄物は最終処分場の10%足らずで、他は産業廃棄物と聞きます。溶融炉が本当に必要なのは、それら産業廃棄物なのではないでしょうか?企業同士で手を組み、安全なところに溶融炉を建てると言うのが一番効率的だと思うのですが?
 いま富士市のごみ減量は、私たち自身の税金を守るためにも急務です。でもどうせやるなら楽しく元気におしゃれにやりたいものです。そこでごみ減量のパイオニア、テレビ、ラジオ、新聞で活躍中の常葉大学助教授の松田美夜子先生を招いて、1月19日日曜日にラホール富士5Fで講演会を行います。とっても楽しくおしゃれな先生です。ごみ減量は今や時代のトレンド。時代の流行の最先端をいく松田先生の講演会にぜひお越し下さい。
連絡はTEL.FAX.0545-35-2439、小野由美子まで。
( 豊橋市でのビデオを見たい方もご連絡下さい。)
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┏━↓●主張 新環境クリーンセンターは循環型社会施設か!? ●↓━━━┓
<小野由美子さんの新聞への投稿内容>
富士市大渕27−6 富士市のごみを考える会 小野由美子

 10月20日号の「広報ふじ」で、新環境クリーンセンターのことが載っておりました。
 内容は今年の4月の基本計画案と寸分違わず、「(1)従来の焼却炉ではなく、溶融型を採用(2)建設候補地が3カ所(3)住民への事前説明会は講演会 (4)規模は270t〜430tとし、この規模の中で適正規模を確定」となっています。
 (1)について、溶融炉は議会決定ではありません。溶融炉は1tあたり5000万円以上で、富士市では300億円以上の予算計画です。行政の方が言うには、それは議会決定を必要としない事項とのこと。そんなことがあるのでしょうか?
 (2)市長さんは、署名を提出した際、4番目5番目の候補地を探るとお答え下さいました。しかし、市の方は、「可能性があれば探ると言うことで、市が今まで調べて絞り込んできたのに、そう簡単に他地域があがるとは思っていない。」
 (3)「常葉大学の環境フェアーの中で、県立大学の横田勇教授の講演会を市が催すことによって、それで市議会議員と市民への事前説明会を含む。」とのことでした。時間は1時間半〜2時間弱とのことで、その中で話し合うなんて不可能です。
 また、見出しでは「資源循環型社会に向けた総合リサイクルプラント」となっておりますが、ここで言うリサイクルとは、溶融スラグの利用、溶融熱での発電と余熱利用です。スラグはかなりの重金属を含んでおり、それが酸性雨で流れ出す危険があり、実際には利用が進んでいません。
   また、余熱利用は、環境庁の循環型社会形成推進基本法では、まずごみの発生抑制、次に再利用、その次がリサイクル、最後に燃やして発電すると優先順位が決まっています。余熱利用は最後の手段です。ごみが増え続けることが前提の余熱利用は国の基本法にあっていません。
  ドイツでは8800万人に56基の焼却炉、つまり157万人に1基です。日本は1億2千万人に1717施設、つまり7万人に1施設です。施設は1tあたり1億円、、処理量は富士市では1tあたり27000円1日240tで650万、1年280日稼働で18億円です。それだけのお金をただ燃やすためだけに使っています。ドイツでは分別しリサイクルして、ごみ焼却にかかるお金を福祉に回しています。
    私たちは富士市にもそういった真の循環型社会の施設を望みます。ペットボトル、トレー、プラスチック、ビン、カン等のリサイクル施設(紙木材既存)、生ゴミの堆肥場、そういったものの横にどうしても分別のできないごみの焼却場を作る。リサイクル施設の電力は焼却炉発電でまかなう。これは、現実にオーストリアにある建物です。富士市の何倍もの都市で実際に行われているのです。日本でも当然国の補助金の対象になり、国の法律にもあってます。そうすれば、ごみは1/3以下になるでしょう。
 これだけの施設を作るには、狭い敷地ではできません。現クリーンセンター東側の計画では、山の神様をつぶして駐車場と洪水調整池を作ることになってます。ここに処理場を作ればもうリサイクル施設は作れません。
    せっかくの更新の時期なのです。 未来のニーズにあった日本をリードする資源循環型施設をこの富士市に実現しませんか?
    (常葉大学松田美夜子先生の授業と著書「欧州三国すてきなごみ紀行 」参考)

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┏━↓● 「志太新ゴミ処理施設検討委員会」要望書提出 へ●↓━━━━━━┓
 
 「志太新ゴミ処理施設検討委員会」(仮称)の設置を求める市民会議が準備会も含め10月よりすでに5回開催された。その主旨は、行政側が一方的に建設予定地や処理施設の方式を決める。それによる住民の反発という悪循環を断ち切るための反対運動を乗り越えて住民側からの対案を提出していこうという動きである。
 そして昨日の第4回市民会議によって、ほぼその最初の要望書の概要が固まった。そこで以下ここに紹介する。
 
<参考(事例)>
・長野県(検討委員会)
http://www.pref.nagano.jp/seikan/haikibutu/kentou.htm
・愛知県日進市(市民がつくるゴミ処理策定委員会)
http://www.es-net.sf21npo.gr.jp/nissin/
・東京都日野市(ゴミ減量)
http://www.hinocatv.ne.jp/~hinocity/gomi/277.htm
・助宗の用地問題が分かるページ(まだ作成中)
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/doyouknow/setogawa/
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志太広域事務組合 管理者 戸本 隆雄 様
志太広域事務組合議会 議長 古桑 幸郎 様
 
 
情報公開と住民参加による「志太新ゴミ処理施設検討委員会」
の設置を求める要望書
 
 現在、志太広域事務組合にて計画されている新ゴミ処理施設建設において、立地の面で地元住民との合意が困難で、急がれている建設に着手できないという状況が続いております。
この状況は <1.高柳清掃工場の地元との期限確約(平成16年3月まで) >  を考えるとあまり先延ばしにできない状況であります。
 そのような状況の中、わたしたち志太地域住民の有志で、この最優先の課題を解決する為にどうしたらよいかという市民会議を数回行ないました。その結果、<いわゆる迷惑施設のため、新用地周辺住民との合意が困難>である点から、今までの手法を取るかぎり、どこを選んでも強固な反対は避けられないのではないか?これからの時代、プロセスを大切にした方法こそが唯一の解決(合意)への道であると結論づけました。これは、志太地域においては新しい試みでありますが、全国に目を向けると確かな流れでございます。
 そこで、下記のような情報公開と住民参加による「志太新ゴミ処理施設検討委員会」(仮称)の設置をし、その中で、用地選定ルールを作り絞り込むことと、これからの循環型社会へ向けての正しい機種選定を行なうことを提案要望致します。
 尚、委員会の詳細や設置ルール案等について、わたしたちも議論を続け、今後も引き続き提案・要望していきたいと思います。
―――――――――――――――  記  ―――――――――――――――
 
「志太新ゴミ処理施設検討委員会」(仮称)
 
委員会は施設立地選定のルールを検討作成し、それに従い候補地選びから絞り込みまでを行なう。
これからの循環型社会へ向けての正しい機種選定を行なう。
 
(1)委員会の中立性
 委員会は、住民からの公募委員、学識経験者、行政担当者によって構成し、3者の割合については考慮する。また、委員会は、地域的利害関係、機種選定の利害関係から中立を保つ。
 
(2)会議の公開
 会議は公開とし傍聴を認め、可能な限り傍聴席を確保する。
 議事録は、インターネットを含め公開する。
 
(3)情報公開の徹底
 検討委員会での議論に必要な情報で志太広域事務組合、構成4市町が所有するものは全て提供してもらう。必要な情報を得るために最大限の協力を求める。必要に応じて、各分野の専門家を検討委員会に招き情報提供を依頼する。
 
(4)住民参加の推進
 可能な限り公募委員以外の住民参加の機会を作る。
例えば、傍聴者からも時間枠を別途設けて意見を聞いたり、意見書を受け付けるといった方法等をとる。
 
                                                            以上
 
 平成14年12月18日
 「志太新ゴミ処理施設検討委員会」(仮称)の設置を求める市民会議
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第5回情報公開と住民参加による「志太新ゴミ処理施設検討委員会」
設置を求める市民会議
と き 2003年1月11日(土)13:30〜
ところ 焼津公民館アトレやいづ 3階 和室1
※志太広域地区(藤枝市、焼津市、岡部町、大井川町)
☆溶融炉の賛否を問わず、どなたでも参加できます
志太環境市民クラブ 代表世話人 田中 仁
TEL・FAX 054−645−4425
e-mail wbs29330@mail.wbs.ne.jp
志太環境市民クラブHP
http://setogawa.hoops.ne.jp/
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┏━↓●集会情報●↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク
〈第62回定例会〉12月14日(土)午前10時〜12時
 所  アイセル21 4階41集会室
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「駿河でんでん市場ニュ〜ス」ただ今74名に発信中(No13まで)(^o^)
ニュ〜スの申込みは直接(壷)まで
♪〜広げよう!でんでん市場の輪〜♪ 地域通過は「ずらー」だよ〜!
♪〜♪「でんでん市場」のホームページ開店!!♪〜♪ 
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5757/denden/
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