速報！どうなっている三重RDF！

皆様！冷夏の終わりのひと時の夏、三重のRDF事故はあまりに熱く悲惨です。

津川さんと別処さんから情報が届いております。

長いですがご一読ください。

RDFに関する詳細は伊勢新聞のWEBニュースに今後も掲載されると思います。

１４日の最初の事故以降の動きがわかりますご参考にしてください。（壷）

●１●＜8月２２日１６：５６発＞「三重RDF続報」　津川敬さん

●２●＜8月２２日９：０６発＞「上野も一因になった」別処珠樹さん

●３●＜8月２１日２２：４２発＞「三重RDFの現状」　津川敬さん

別処珠樹さんのHPとメールアドレスです。RDFについてかなり整理されています

ホームページ　http://www.kcn.ne.jp/~gauss/
メール　gauss@kcn.ne.jp
伊勢新聞WEBニュース（過去のニュース一覧）

http://www.isenp.co.jp/newsindex.htm

ゴミゼロ通信０１年8月２６日号
　http://plaza25.mbn.or.jp/~gomizeronet/010826.htm

※古い情報ですが「RDF入門」とすれば、読みやすいかも。

RDF職員の泣き叫びがよくわかります。

駄文ですが、御殿場・小山の現状レポートもよろしければ！
　
「私の頭の中では、RDFはもう「終わった技術」＝ダメの烙印を押されています」
である理由がよくわかると思います。
お暇な方は是非。
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＜8月２２日１６：５６発＞「三重RDF続報」　津川敬さん

　津川です。伊勢新聞が昨日と今日（たぶん明日も）特集記事を組んでいます。「ＲＤＦ爆発・崩れた環境先進県」というきつい題名です。さきほど現地の知人からＦＡＸがとどいたのですが、そこには県企業庁、富士電機の無責任ぶりが克明に紹介されています。
　まず現地における県の関わり方ですが、同特集は以下のように述べています。
「しかし県職員等は（富士電機や同社の下請け会社の従業員が詰めている発電所内の）監視棟にいるわけではない。隣接する敷地に建つ桑名広域清掃事業組合の事務所の一室を借り、運転状況のチェックなど必要なときだけ発電事務所に行く。定例の打ち合せも週１、２回程度で、発電所の監理運営を公の立場から常時監視するという立場にないのが実情である」（特集上）。
　県の直轄事業ですらこうなのですから、これが第三セクターやＰＦＩになったら、さらに〝有事の責任体制〟が複雑になる危険性があります。
　再度状況を整理しますと、８月１４日（木）未明に爆発、１８日（月）に直接放水、そして１９日（火）に大爆発、消防士２名死亡、ということになります。大爆発の模様を特集は次のようにショッキングに報じています（特集中）。
「約３０メートル下の地面に落下した一人は全身の骨がバラバラ。屋根とともに吹き飛び屋根と同丘陵地の中腹周辺で見つかったもう一人の遺体は身元確認が難しいほど損傷し、最終的には手の指紋と靴に書かれた名前が決め手になったという」。
　また関係者が１８日まで避けていた直接放水を実施した判断基準はきわめてあいまいなものだったといいます。「温度がある程度下がったから」（消防本部）、「けむりの色や出方から」（富士電機）。屋根上から直接放水を提案した消防に「１２月の異常発熱時は直接放水で消えた」と同社は同意を与えたそうです。
　如何に県と富士電機が「うちの責任ではない」といわんばかりの発言をしたかについても特集は指摘しています。すなわち、２０日（水）の現地会見で県企業庁長は「消火のプロは消防、ＲＤＦのプロは富士電機」と逃げ、富士電機側は「（我が社は）装置の専門家であるがＲＤＦの専門家ではない」（富士電機の常務）と切り返したそうです。
「たしかに石油やガスと違って、ＲＤＦの貯蔵タンクには爆発防止のための設備規制がない。ＲＤＦが危険物に指定されていないためだ」と特集は指摘、三重と同じタイプの貯蔵タンクを持つ福岡と石川の二県にはガス測定装置などがあると付け加えています。
「２１日夕、タンクからは黒煙や火が出た。消防は半径５００メートル以内からの〝避難勧告〟を出した（中略）。安全神話はいとも簡単に崩れた」と２２日付け記事（特集中）は結んでいます。
　明日、（特集下）が出る予定です。

　　津川　敬
　　tsuga@mtj.biglobe.ne.jp
　　０４７－４４６－０２１２

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＜8月２２日９：０６発＞「上野も一因になった」別処珠樹さん

おはようございます。　別処珠樹

　昨日は伊賀上野の「さくらリサイクルセンター」ＲＤＦ製造所へ行ってきまし
た。
ここは成型不良のＲＤＦを出していて、ＲＤＦの長期保存、水分の大量含有、
　発火事故などの一因になっている施設（の一つ）と考えられます。

　施設側：前川所長、福本所員、北村さん（神戸製鋼側責任者）。
　住民側：伊賀の命を守る会、廃棄物問題三重ネットワーク、奈良ごみの会。

１）０２年１２月から本格稼動。

２）運転開始以来、１６回にわたって乾燥機などで発火事故が起きている。
　これは乾燥機の出口付近に繊維状のごみがたまりやすいことによる。

３）乾燥機で熱を持ったごみが次の工程に運ばれ、比重差選別機や風力選別機の
　内部でも発火が起きた。

４）トラブルが発生するたびに、人が内部に入ってごみをかき出していた。

５）トラブル改善のため、たまったごみの「かきおとし板」をとりつけ、
　以後は発火していない。

６）発火については三重県企業庁（発電所の所管部署）に報告していない。

　　　　　　　　　　　　　　　＊

７）運転開始以来、２月まではＲＤＦの成型がわるく、うまく固まっていないも
　のがあった。本来３～５センチの長さが必要だが、２センチ位のものが出る。

８）乾燥機出口の水分含有量は当初５～18％と設定していた。しかし成型がうま
　くいかないので、５～12％に設定を変更した。これを超えるものについては、
　ごみピットに戻すように改めた。

９）その結果、現在ではＴＲ（標準情報＝ＪＩＳの前段階）の基準に合うものを
　搬出している。

10）成型不良のＲＤＦについては、発電所から注意を受けたことは数度あるが、
　返品されてくることはなかった。

11）所長「うちから出たものも入っている可能性があります。他人事とは思えま
　せん」

　　　　　　　　　　　　　　　＊

12）ドラム缶にＲＤＦを詰め、水銀温度計で温度をはかる実験を行っていた。し
　かし、温度が異常に上昇したことはこれまで一度もなかった。屋内で空調のき
　いた場所だったからかもしれない。

13）１４日に起きた第１回の爆発以来、県との情報交換はなかった。２０日、す
　なわち死亡事故の次の日、初めて行政事務組合の事務局次長が県と接触した。
　製造過程は品質には関係しないと思っていた。

　　施設側は、現在ＲＤＦがうまく成型されるようになっていると主張して
　いました。しかし実際にトラックに積み込まれたＲＤＦは「ぼろぼろ」の
　ものでした。中にはうまく成型されて長さが５センチ以上あるものも含ま
　れていました。ＲＤＦを袋に集めた清水たか子さんによれば、手ですくう
　と、すぐにぼろぼろと崩れるとおっしゃっていました。要するにその程度
　のものを完成品として送り出しているわけです。

　
　さて、とりあえずの問題点です。

１）成型の不十分なものが今も送り続けられている。これはきちっと成型さ
　れたものにくらべて、隙間が多く、きちっと成型されたものとくらべて
　水分を含みやすい。

２）しばしば発火を起こし、しかも発火点の乾燥機以外に、その後の部分で
　ある、選別機などでも発火が起きていることから、ＲＤＦの内部が熱を持っ
　ている可能性がある。

３）トラックに積み込むときに、従来のようにフレコンバッグと呼ばれる
　５００キロ入りの袋に入れるのではなく、幌つきのトラックに直接積み込む
　方式なので、中心部が熱を持っている可能性は高い。

４）発火などのトラブルに関して施設側は三重県企業庁（発電所の所管部署）
　に一切報告していなかった。

５）現在もなお、成型が十分でないＲＤＦを送り出してクレームがつかない
　ことから、桑名発電所の安全管理がきわめてずさんであると考えられる。

６）どこかの施設で生石灰を使っている（上野は消石灰）という証言が複数
　あり、事実とすれば、生石灰に水をかけた時に発熱し、発酵した可能性が
　高い。しかし生石灰はＪ－カトレル方式という御殿場で破産した方式が
　使っていたもので、これが今も使われているとは考えにくい。

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＜8月２１日　２２：４２発＞「三重RDFの現状」　津川敬さん

　津川です。現地NHK津放送局の知人から連絡があり、本日（２１日)午後５時から収まらない火勢に消防署がハシゴ車を出動させたが、もうサイロそのものに崩壊の兆しが見えたため、離れたところから事態を見守ることにした、とのことです。

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