三重県RDF続報!「市民団体代表団三重県と交渉!(8月28日)」
皆様! 津川敬さんからメールで昨日の様子が送られてきました。
ついでに伊勢新聞のWEBニュースより引用です
 
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●三重県現地調査について 津川敬さん
 
伊勢新聞WEBニュースより
●環境への影響懸念 / 県議会RDF事故特別委
● RDF発電所閉鎖を / 現場視察後、知事に要請書 NPO
●受け継がれた「安全信仰」 / 県RDF発電所爆発事故
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●三重県現地調査について

 津川です。昨日(28日)三重県を訪れました。団体27、個人の連名希望16で、実際の参加者は19名でした。当然のことながら現場は戒厳令下のようにピリピリしており、住民との対応も多分意図的に企業庁職員を外したため、必ずしも実のある交渉とはなりませんでした。
 午前中に行ったRDF発電所現場も最初敷地内には入れないということでしたが、「亡くなった消防士の冥福を祈る」という申し出でに県側も折れ、入り口から約200メートルほどの現地対策本部テント付近までの入場が許されました。一行は激しい吹き降りの中、15秒ぐらいの黙祷をささげました。対応したのが「技術面は一向に不案内」という現地行政事務所の所長で、現地対策本部長という役目をさせられています。企業庁や富士電機の社員は出てきません。説明も通りいっぺんで、
「サイロの中は水分を含んだRDFで膨れあがっている」「クレーンでの残渣の掻きだし作業はあと1週間ほどかかる」「ダイオキシン測定の結果が出るのは3週間後。完全な分析は2ヶ月あとになる模様」「他の有害物質は検出されていない」「水も特に汚れてはいない」などの不確かな答えを引き出すにとどまりました。
 午後は県庁での要請書提出行動を行いましたが、ここでも総合企画局の知事室チームが対応しただけで、参加者の一部が期待した「激しいヤリトリ」にはほど遠い状況でした。
 しかし地元のマスコミやテレビ局が大挙して押しかけたため、この日の住民行動が県下に大きく伝わることになったことは事実で、行動を企画し、県との折衝に苦労された地元三重ネットの吉田さんや愛知の吉川さんには感謝しています。次は要請書の回答が出た段階で、腰を据えた交渉に持ち込むことが必要でしょう。
 

tsuga@mtj.biglobe.ne.jp
津川敬
047−446−0212
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http://www.isenp.co.jp/news/_2003/0829/news01.htm
●環境への影響懸念 / 県議会RDF事故特別委

 県企業庁のごみ固形燃料(RDF)貯蔵施設(桑名郡多度町力尾)での二度にわたる爆発で消防員ら七人が死傷した事故を受け、事故原因の究明と防止策などを協議するため県議会が臨時に設置した「RDF貯蔵槽事故調査特別委員会」(田中覚委員長)は二十八日開き、市町村のごみ問題や周辺住民の健康問題などを中心に初審議した。委員からは、RDFがタンク内で燃え、連日多くの煙が吐き出されたため、周辺地域に与える環境影響を懸念する声が出た。
 執行部からは濱田智生企業庁長、長谷川寛環境部長、安田敏春地域振興部防災監の関係部長が出席。爆発事故までの経過や事故への対応、事故調査委員会の状況、一般ごみをRDF化している二十六市町村の当面のごみ処理状況などについて報告した。
 三谷哲央委員(新政みえ)は「今年はコメの不作が予想されているが、RDFの爆発でさらに周辺地域の風評被害も懸念される。県として対策を立ててほしい」と要請。
 山本勝委員(自民・無所属)は周辺地域に放流されている発電所内の雨水調整池の水質をただした。濱田企業庁長は「水質検査で問題ないと判明した。地元にも経緯を説明して理解してもらっている」と述べた。
 芝博一委員(新政みえ)は、県が原因究明のために設置した外部の専門家らによる事故調査委員会のメンバーに、県科学技術振興センターの研究員と環境部職員の二人の県職員が入っていることに触れ、「県は事故の当時者。県職員がメンバーだと他の委員が気兼ねするのでは。公正な調査ができるとは考えられない」とし、メンバー変更を要求した。

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http://www.isenp.co.jp/news/_2003/0829/news03.htm
● RDF発電所閉鎖を / 現場視察後、知事に要請書 NPO

【爆発の事故現場で黙とうをささげる吉田代表(左から二人目)らメンバー=多度町力尾で】
 廃棄物処分場問題全国ネットワーク(東京都葛飾区)と、NPO(民間非営利団体)法人・廃棄物問題ネットワーク三重(上野市木興町、吉田ミサヲ代表)は二十八日、県企業庁のごみ固形燃料(RDF)貯蔵タンクの爆発事故を受けて、桑名郡多度町の現場を視察、黙とうした。この後、県庁を訪れ、RDF発電所の閉鎖とRDF事業の見直しなどを求める野呂昭彦知事あての要請書を提出した。
 メンバーらは午前十時二十分ごろから約三十分間、RDF貯蔵タンク付近で、北勢県民局の職員らに、RDF貯蔵タンク内の放水での消火やRDFのかき出し作業など現状説明を受け、「殉職者の方々のごめい福を祈ります」(吉田代表)と黙とうをささげた。
 全国ネットワークの大橋光雄事務局長は「全国に前例をみない大惨事となった。一日も早く住民に安心を与えるためにも、現地の対策をしっかりしてほしい」と述べた。
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http://www.isenp.co.jp/news/_2003/0828/news05.htm

●受け継がれた「安全信仰」 / 県RDF発電所爆発事故
 桑名郡多度町力尾にある「三重ごみ固形燃料(RDF)発電所」の爆発事故で、県企業庁はRDFの異常発熱を想定せず、県は平成六年度のRDF保存実証試験に基づいて「RDFは安全」と認識していた。試験は性状のよいRDFだけが対象で、爆発の原因とみられる粗悪な「不良RDF」は入っていなかった。
あらゆる事態を想定するという意味では完ぺきな実証試験でなかったにもかかわらず、歴代RDF担当者の間では「RDFは安全」という過信だけが脈々と受け継がれていった。
 同庁などによると、RDFの実証試験は平成六年度にNEDO(新エネルギー貯蔵・産業技術総合開発機構)の委託を受けて県が実施。屋内での野積み方式と、タンク型容器内での保存の二種類で行われ、いずれも五カ月間保管しても変化はなかったという。そのため試験結果では、生ごみなどと比較しても「RDFは保存性がよく、安定性が高い」との太鼓判が押された。
 ただ、使用されたRDFは形状のよい完全なRDF。当時の県の担当者も「成形不十分のRDFで実証試験するということは想定しなかった」と話す。そのため同試験では、保存方法としてRDFは高カロリーで燃えやすいため火災に注意することや、雨にぬれたり湿気が多かったりするとRDF同士がくっつき、固まる恐れがあるなどの外的要因への対策が必要とされたが、RDF自体が発酵、発熱するという危険性は全く指摘されなかった。
 関係者の話によると、県の「RDFは安全」という前提は、この実証試験に基づき、以降ずっと県担当者の間の共通認識になっていった。
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