03.10.1「…安全性のチェックについては別の部署の仕事」と経済産業省？

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9月２９日ＲＤＦ事故をめぐる環境省、経済産業省交渉

「…安全性のチェックについては別の部署の仕事」と経済産業省

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皆様！

すっかり秋めいてきました。いかがお過ごしでしょうか？

津川さんからのRDFに関する続報が入りました。

同時に埼玉エコリサの園田さんからも集会の連絡が入りましたので

合わせて送信します。（壷）

今日の内容

●ＲＤＦ事故の続発と省庁交渉

●１０月５日グリーンコンシューマー講演会（川口市）：埼玉エコリサの園田さんより
●池田こみちさん講演会　（焼津　１０月１９日）

津川敬さんから以下のメールが来ました。

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ＲＤＦ事故の続発と省庁交渉

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　津川です。去る９月２６日、広島県福山市のＲＤＦ発電所へ行ってきました。翌２７日の学習会に備えての下見でしたが、現場は極度に緊張しており、内部への立ち入りは拒否されました。ま、喜んで見せる筈もないのですがーーー。ここも８月２９日夕刻、火災事故を起こしています。

◆全国規模の事故・トラブル

　現在ＲＤＦ発電所は全国５ヵ所で動き出していますが、ここにきて相次ぐ事故・トラブルに見舞われています。
　茨城の鹿島共同資源化センターでは昨年（２００２年）１０月、貯蔵ピットでＲＤＦ発火事故があり、福岡の大牟田では本年１月、送風機破損で３週間運転停止、４月には流動床炉の砂循環装置の火災事故（２週間停止）、８月には炉内伝熱管破損（２週間停止）などの事故が起きています。
　石川県の広域処理組合では本年３月にコンベア故障、６月には排ガス中のダイオキシン濃度超過で２ヵ月運転停止となっています。　そして８月の三重のサイロ爆発事故とつづきますが、来年４月に本稼働を予定している第三セクター「福山リサイクル発電所」も試運転の直後、発電の心臓部というべき直接溶融炉（ＪＦＥ）の二次燃焼炉で排ガス逆流というトラブルが起こり、ダクトと助燃バーナーや配線を焼損しています。
　三重のＲＤＦ爆発事故直後でもあり、福山市議会内部には試運転の実施に慎重な声もあったのですが、予定どおり実施したところ、事故が起こったのです。しかも火災発生は２９日の６時５０分だったのですが、消防への通報は７時１０分でした。ところが、消防署側は「通報を受けたのは７時３２分」としており、市議会ではこの食違いに重大な疑惑を持っています。
　このほか広島県下では府中市のＲＤＦ製造施設で昨年１２月、貯蔵中のＲＤＦが発火、大竹市では形成機に異物が混入するなど、まさに軒並みの感があります。
　こうしてＲＤＦ事故は製造、貯留、発電の各工程で漏れなく起きたことになり、もはや行政や企業がいう「どんなプラントでも初期トラブルはつきもの」の範疇をとっくに越えているのです。
　以上の事態を受けて２９日（月）、ＲＤＦ事故をめぐる環境省、経済産業省交渉が「止めよう！ダイオキシン汚染・関東ネットワーク」「ダイオキシン・処分場問題・愛知ネットワーク」「止めよう！ダイオキシン汚染・関西ネットワーク」の三者で持たれました。交渉は環境省が午前、経産省が午後、場所は衆議院議員第二議員会館で、参加者は８名でした。

◆当事者意識欠く環境省

　環境省からは廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課の課長補佐ら５名が出席しました。
　冒頭、三重の事故について監督官庁としての見解を糾しましたが「地方分権で責任は現場にある」「三重県の最終事故報告書が１１月に出るからそれを見て判断」とまるで他人ごとでした。
　安全対策についても「ＲＤＦの水分含有量は１０％以下」「温度の連続測定」など頼りない返事が返ってくるだけでした。
　事故が全国規模で起きていること、その範囲も全工程に亘ることから、ＲＤＦが国庫補助対象になっていること自体に問題がある。まず対象になった経緯について説明するよう求めたのに対しては明確な回答はなく、専門家を交えてそれを討議したであろう文書類も「すでに廃棄した」としどろもどろの答えでした。
　ＲＤＦに限らずガス化溶融炉などごみ処理新技術が全国で重大事故を起こしている、そんな技術に国庫補助を出している責任を感じないか、との追及には「いずれも人為的ミスであり、技術システムの根幹にかかわる問題ではない」と逃げました。
　一歩譲って人為的ミスが起こる原因は何か、との問いに対してはまったく応えず、また人為的ミス程度で爆発を起こすようなプラントが〝安全で信頼するに足るプラント〟なのか、との追及にも沈黙するだけでした。

◆発電所建設は届出だけで可能！

　午後の経産省交渉は「原子力安全・保安院安全課長補佐」３人と「資源エネルギー庁新エネルギー対策」および「電力ガス事業部」の、いずれも課長補佐クラスが対応しました。
　交渉の中で明らかになったのはＲＤＦ発電所も「電気事業法上の火力発電所」に位置づけられており、認可制ではなく、届出だけで設置が可能であるという事実でした。しかも使用前検査は設置者の自主検査で済む仕組みであること、それを民間の審査機関が審査すればそれで稼働できるというのです。しかし経産省側も認めたようにＲＤＦ貯蔵施設については明確な安全基準がなく、特にＲＤＦの持つ発火性が危険だという認識が同省にはありませんでした。その制度の隙間で三重の事故は起きたのです。
　こうした技術に対するチェックは「発電用火力設備に関する技術基準を定める省令」（技術基準省令）というものがあるだけで、この日のやりとりで、経産省側もこの省令そのものを見直す必要があるという感触を持ったようです。
　こうした危うい施設に対して、なぜ助成措置を講じたのか、という質問に対しては「ごみを焼却するならその熱を有効に使え、という趣旨で助成を行なっている。安全性のチェックについては別の部署の仕事」と官庁特有のタテ割り意識を露骨に覗かせました。
　全体の交渉時間はそれぞれ１時間半づつで、決して充分とはいえませんでしたが、参加者の一致した意見では、従来この種の省庁交渉で感じた虚しさのようなものはなく、彼らにも住民側に学ぼうという姿勢がみられたのではないか、という評価でした。交渉団の発言に熱心にメモをとっていたのが以前と違うところだからです。
　終了後、急遽記者会見を計画したのですが、その場ですぐというわけにもいかず、事故が起きた各地からの参加を得た上で後日正式な申し入れをしようということになり、実施日として１０月３１日（金）が候補にあがりました。

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１０月５日グリーンコンシューマー講演会（川口市）
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埼玉エコ・リサイクル連絡会の園田です。
埼玉県と埼玉エコ・リサイクル連絡会の連携で行われる講演会です。
定員250名のところ現在申込みが65名しかありません。
せっかくの機会ですのでご都合がつきましたらぜひご参加ください。また、このこと
をお知り合いにお伝えください。
あたらしくできた川口のスキップシティ見学もかねてどうぞ。

埼玉県マイバッグキャンペーン
＊＊＊＊　グリーンコンシューマーあ・つ・ま・れ！　＊＊＊＊
平成15年10月5日（日）　11：00～16：00
SKIPシティ　多目的ホール（川口市上青木3-12-18）
http://www.skipcity.jp/flash.html
■ グリーンコンシューマー講演会
テーマ：　「素敵なグリーンコンシューマーになるために」
　　　　　　　～あなたの買い物が社会を変える～
講師：　矢野　郁子氏
　（麻布学園麻布高等学校講師／グリーンコンシューマー研究会世話人）
　
時間：　13：30～15：30　（受付13：00～）
参加費：　無料
申込先：
　必要事項（住所・氏名・電話番号）の上、下記の連絡先まで
　FAX 048-830-4791または、Ｅメールa3100-01@pref.saitama.jp

他にマイバッグ展示会、買い物ゲーム等のイベントがあります。
詳しくは、http://satte.yc1.co.jp/eco/をご覧ください。

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●池田こみちさん講演会　（焼津　１０月１９日）
カナダの循環型社会の報告で注目を浴びる環総研。　
　今年に入って静岡での三度目講演ですが、要注目です！

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焼却場よ、どこへ行く？

ふえつづけるゴミ！私たちはゴミを減らすことはできないのだろうか？
私たちにとって、本当に必要な施設とはいったいどんなものだろうか？
そしてそれはどんな所に建設するのがよいのだろうか？
志太の未来をみんなで一緒に考え、いい知恵を出し合いましょう。
このままでは黄金の島ジパングはゴミの島になってしまうかも……

講師　池田こみちさｎ
とき　１０月１９日（日）１３：３０～１６：００
ところ　焼津公民館大集会室
　　　　焼津市本町5-6-1　TEL626-0888
　　　　スーパーもちづき前　アトレ焼津３F
参加無料　託児有り　村松までTEL628-8455

主催　「志太新ゴミ処理施設検討委員会」（仮称）の設置を求める市民会議
連絡先　TEL/FAX　６２８－８４５５　村松佳苗
　　　　　TEL/FAX　６４５－４４２５　田中　仁
大事なことは情報公開・住民参加で決めたいですネ

＜池田こみちさんプロフィール＞
（株）環境総合研究所副所長　国際ダイオキシン会議、環境ホルモン学会等所属
審議会委員も長野県、沖縄県、東京都など多数歴任
NPO活動も環境行政改革フォーラム、全国松葉ダイオキシン調査などで活躍中
専門は環境政策、環境計画
著書「ダイオキシン汚染」「新台所からの地球環境」「みんなのダイオキシン調査」
など
著書論文訳書多数

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│壷阪道也　　　　　　　　　　　　　　　　　
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