ゼロ・ウェイストへの青い鳥は身近なところにいた!

皆様へ　「ごみゼロサミット２００５in榛原」大成功しました。

その記録です。長文ではありますが、是非お読みください。（壷）

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目指せ！ごみセロ（ゼロ・ウェイスト）宣言　静岡県民集会in榛原
日時　２００５年５月２９日（日）午後１時３０分より
場所　榛原町民文化センター（定員７６８席）
電話0548-23-0002　静岡県榛原郡榛原町静波447-1
主催　「ごみゼロサミット２００５in榛原」実行委員会
講演１「ゼロ・ウェイスト宣言にむかって-ゼロ・ウェイストアカデミー」
　　　　松岡夏子氏（上勝町ゼロ・ウェイストアカデミー）
講演２「ゼロ・ウェイスト宣言の町-上勝町の取り組み-」
　　　　笠松和市氏（上勝町々長）

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＜１＞「ごみゼロサミット２００５in榛原」が残したモノ
＜２＞参考ホームページ

＜３＞集会概要

＜４＞準備の実行委員会

＜５＞賛同団体
＜６＞静岡県中部地区ごみ問題を考える会の定例会案内

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＜１＞「ごみゼロサミット２００５in榛原」が残したモノ
～ゼロ・ウェイストへの青い鳥は身近なところにいた！～

２００５年6月７日
「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク　壷阪道也

１．ごみゼロサミットは大成功！

　ごみゼロサミットと称してゼロ・ウェイスト宣言した日本で唯一の町・上勝町から、笠松町長、松岡夏子さんを招いて講演集会を県都静岡市より、西に４～５０㎞離れた榛原町で開催した。榛原町議会が「ゼロ・ウェイスト宣言を目指す提言書」を全会一致で議会決議をしていたからである。数ヶ月にわたる準備の成果もあり、県内、地元から３００名の人々が集まった。賛同団体は県内３１団体に及び、講演集会の直前に行った「ランチでサミット」と称した昼食交流会には７０名のごみ問題を考える市民が集まり交流した。

　笠松町長は「…常に大所高所にたって考え、真・善・美を追求し問題解決能力を身につけよう。大所高所に立って考えてみると、日本は問題解決能力が欠如、将来像が無く目標を見失っている。将来ビジョンを語る政治家、首長はいるのか？人々、政治は、もの・金・利便性だけを求めて、その場限りで動いてきた。未来を見据えた、本当に大切なもの＝「心身の健康」を求めるためにこそ上勝町はゼロウェイスト宣言をした！…」と語り、

松岡夏子さんは「ごみを出しているのは私達自身、小さな町だからできたと思わないで未来に希望を持ってゼロ・ウェイスト宣言を！消費大国米国と思われがちだが、大都市サンフランシスコも、訪問したバークレーも着々と目標に向っている…」との若くても力強い明るいお話し、会場からは質問が続出し、時間が足りなく、３時間という長い集会があっという間に終わっていった。集会後のアンケートの回収率も抜群！集会は間違いなく大成功だった。
　しかし、その成功の中身は何だったのだろう？

２．２人からたくさんのことを教えられた

JR静岡駅で掲げた歓迎のパネル

　二人はサミット前日の５月２８日１５時１９分静岡駅着新幹線で到着した。私たちは「歓迎、笠松町長！」の特製パネルを持って、出迎えた。「私たちのためにこんなのまで作って！」とパネルに感激する松岡さん。さて、車で前夜祭の会場のホテルへ向う。「何故、自治体は借金が増えると思う？」から始まり、機関銃のように笠松町長のお話しが車の中で始まった。市町村合併、教育特区、１００年後の東京、地球温暖化…話は尽きるとは思えない。私は興味深々で質問しながら聞き入った。松岡さんはひたすら横で聞き入るのみ。こっそり、後で聞いてみた。「町長はいつもあんな感じですか？」「そうです。静岡へ来る列車の中もずっ～と話し続けていましたよ」だそうです。ウォーキングスピーカーというより、私の印象は「一本スジが入っている人だなあ」とウォーキング理念マシンとも言うべきだ。

３．絶望することと夢を語ること

　笠松町長はもちろん、松岡さんも話しはうまく、パワーポイントを巧みに使いこなす。これで２３歳なんだ。凄過ぎる！お二人のセットでの講演は理想的な贅沢な組合せだ。町長では出せない味を松岡さんがカバーしてくれている。これからもこの２人組の全国講演行脚は続くのだろう。講演集会の当日の講演は松岡さんが先に３０分。町長が１時間の組合せ。松岡さんは自分でプロジェクタを使っての話し、町長の話しは松岡さんがプロジェクタを扱いながら、観衆の様子を見ている。町長の話しの後半、町長は「皆さん！２０２０年にはごみゼロ社会がやってくると思いませんか？」と観衆に呼び掛けた。やってくることを願い活動することと、必ずできると信じることとは別もの。正直者(？)の私は、手を上げなかった。観衆の様子を見ていた松岡さん、私が手を上げないのを見つけるや、顔色を変えて私の方を見た。驚きとも、悲しみとも取れる表情だった。私はただ、おびえて？(笑)、手を静かに上げるしかなかった。松岡さんと私は何が違ったのだろう。

　かくして、講演集会は大成功の内に終わった。一足先にマイクロバスで会場を去ろうとした私は、バスの中から大きく二人に手を振った。それを気が付いた松岡さんが町長に教えた。笠松町長は、気が付いて会館の外へ飛び出して手を振ってくれた。何か、古～い友人の素敵なお別れみたいで、心がお二人と通ったんだという思いでとても幸せな気分だった。

４．静岡県にパワーが何故あるの？

　その後、松岡夏子さんから「…静岡県のパワーに圧倒されました…」等々と電話やメールで感想が伝えられた。妙に静岡県＝集会を持ち上げてくれるのだ。「静岡県のパワー？」私は首を傾げてしまった。
　静岡市では灰溶融炉が昨年７月爆発事故、それでもすぐに運転再開、新清掃工場でも灰溶融炉を併設計画、御殿場・小山のRDFは問題続出で操業停止へ、静岡県外への家庭ごみの焼却灰搬出が続き、静岡県と大井川町で焼却灰資源化事業計画、ガス化溶融炉の建設ラッシュ、聞き漏れる行政の嘆き、市民の怒り、力不足の市民運動等々……、問題続出・解決不能・混沌…という静岡県のごみ問題知る私には「静岡県のパワー！」などという言葉にびっくりだ。考えたこともなかった。しかも、ゼロ・ウェイストの上勝町から言われるなんて。

５．でもパワーがあるように見えた・見せたのかも

　しかし、思い出してみた。集会のいろんなことを思い出した。舞台の打合せを終えて、遅ればせながらランチでサミットの会場へ。狭い何十畳かの和室に食事をしながら７０名近くの県内の市民が交流をやっている。地元参加の市民が「こんな人前で話すなんて、心臓バクバクです…」など言いながら発表していたほど、すごい熱気。講演後の私が行った１０分ほどの事例紹介もすべて県内のホントの話だが、「静岡県内にも上勝町に負けないような実践がある…」などとつい強がり口調で紹介してしまった。そんな事柄、事象は松岡さんからは、結構外からは力強くみえたのだろうか？

６．自分達にもすばらしいところはあるはずだ

　「環境問題では、進んだヨーロッパ、遅れた日本と思いますが…。」会場からの質問に対して松岡さんは「ヨーロッパだって、良いところと悪いところがある。日本の分別は日本の最大の特徴。バークレーでも、上勝町の３４分別は注目され、関心を呼んだ。私たちは私たちのやり方で」と訴えた。「上勝町で、住民達は、使い古した捨てる寸前の鯉のぼりからナップサックを疑心暗鬼に作った。外からの視察者から、これ良いじゃない！と言われて、やっと自信をつけて、ガンガン作り始めた」という話しが松岡さんの講演の中にあった。
　この２つの話しと、静岡県パワーがあるように見えた話とは共通点があるように思える。遅れた地区（日本や静岡県）と思われているところにも、少し見方を変えれば、先進地区（欧米や上勝町）より、優れた点もあるが、そのことは、意外と第三者から言われないと気が付かないこと。ダメだダメだと思い込むより、少し視点を変えて第三者から見るように見直したり、交流して意見交換したり、開き直って「負けるもんか！」と叫んでみると、意外に強く見えたり、新たな自身の長所の発見もあるものだ。
　「２０２０年ごみゼロ社会の実現なんて無理だよ」とふさぎこんでしまえば、人類もそれまでだ。その可能性は、見方を変えれば簡単に見つかるものかもしれない。だから、今度「２０２０年にはごみゼロ社会が来ると思いますか？」と質問されたら、「は～い！」と元気良く、素直に手を上げることができればと思う。
　幸せの青い鳥が、実は身近なところにあったようにゼロ・ウェイスト実現に向けた道・カギは、私たちの町にもあるのだと信じたい。松岡さん、笠松町長、そしてごみゼロサミットという企画が教えてくれたのだ。ありがとうといろんな人に言いたい。

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＜２＞参考ホームページ

上勝町のこと、笠松町長の主張をもっと知りたい方は下記をお薦めします

長野県循環型社会形成推進協議会講演会
平成16 年6 月4 日（金）
犀北館ホテルTHE GRAND BALLROOM
「2020 ・ごみゼロ（ゼロ・ウェイスト）宣言の町‐上勝町の挑戦‐」
講師徳島県勝浦郡上勝町長笠松和市氏
http://www.pref.nagano.jp/seikan/haikibutu/kyougikai/kouenkai/kouenroku.pdf

循環型地域社会の政策デザイン
－徳島県勝浦郡上勝町における「ゼロ・ウェイスト」政策の展開－
（出典：松阪大学地域社会研究所報第17号　2005）　
http://www.matsusaka-u.ac.jp/~ywakayama/zero%20waste%20kamikatsu.pdf

上勝町ゼロ・ウェイスト宣言　
http://www.kamikatsu.jp/kankyo/zero_sengen.htm

グリーンピース　ゼロ・ウェイストキャンペーン　
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/toxics/zerowaste/

上勝町　NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー　
http://www.zwa.jp/top/indexjp.htm

目指せ！ごみセロ（ゼロ・ウェイスト）宣言　静岡県民集会in榛原　のチラシ

http://www33.ocn.ne.jp/~gomizeronet/gomizero/2005gomizerosamit.PDF

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＜３＞集会概要

１．集会参加者

前夜祭（焼津市）４２名

ランチでサミット（当日の昼食交流会）約７０名　

本集会　２９０名前後と推定

シールを貼ってわかっている地域別参加者（＋自己申告分）

※当日、受付で参加者はシールをもらい静岡県地図に出身地を貼り付けた

●県外　７名

鎌倉１　長野県２　東京２上勝町２

●開催地元３町　１０６名

榛原町７５　相良町１４　吉田町１７

●志太地区＋アルファ（静岡以西）　５３名

金谷町１　島田市１０　藤枝市１１　大井川町１３　焼津市１８　

●静岡他中部　４７名

静岡市４４　由比町３

●西部地区　３３名

浜松市９　浜北市１　福田町１　天竜市２　袋井市４　掛川市７　菊川町４　大東町３　
御前崎町２　

●東部地区　２４名

芝川町１　富士川町３　富士宮市２　富士市３　沼津市５　

裾野市１　韮山町１　御殿場市７　函南町１　　　　

計２７０名

※資料は350部印刷して、前日で４２部。残を当日で配布

シールを貼らない参加者、1人で２部以上持ち帰ったもおられるかもしれない。

当日３００部の資料がなくなったことから、２９０名くらいと推定

２．カンパ総額と収支

一口５千円カンパ　１７５０００円

会場カンパ　　　　　　６０４０５円

収入合計　　　　　　２３５４０５円

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＜４＞準備の実行委員会　すべて於ＮＰＯ推進センター

第一回

２００５年２月１２日（土）１３時３０分～　
参加者　計２０名

榛原…２名　島田…１名　志太…４名　由比…１名　清水…１名

浜松…３名　天竜…１名　静岡…７名　

第二回

２００５年３月５日（土）１３時３０分より

参加者　計１５名

榛原…３　吉田…１　島田…１　焼津…３　静岡…６　清水…１

第三回
２００５年３月２６日（土）１３時３０分より
参加者　計１３名

榛原…２　焼津…２　清水…３　東海大…１　静大…１　静岡…４

第四回
２００５年４月１８日（月）１９時００分より

参加者　計１７名　

榛原…１　吉田…１　島田…１　藤枝…１　焼津…２　清水…２　由比…1　学生…１　静岡…７

第五回
２００５年５月８日（日）１３時３０分より

参加者　計１２名

吉田…２　焼津…２　清水…１　由比…１　静岡…５　静大…１

第六回
２００５年５月２１日（土）９時３０分より

参加者　計１５名

榛原…１　吉田…１　焼津…３　天竜…１　清水…１　静岡…７　学生…１

第七回

２００５年６月４日１３時３０分より

参加者　計１０名

榛原…１　吉田…１　焼津…３　静岡…５

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＜５＞賛同団体
志太ゼロウェイスト市民ネット、「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク、清水のゴミを考える会、NPO法人静岡リサイクル協会、環境会議やいづエコ999倶楽部、沼津のゴミ問題を考える会、ぐるーぷ・みるめ（静岡市）、健やかな命のための生活講座、NPO法人リサイクル運動市民の会静岡県本部、浜松市ごみ減量やらまい会、浜松市消費者グループ連絡会、天竜市消費生活研究会、たんぽぽの会(浜北市) 、しみず地球村、ボカシネットワーク・しまだ、環境ひろば（島田）、静岡市消費者協会、掛川市消費者協会、NPO法人アースライフネットワーク、静大環境サークル“リアカー”、東海大海洋学部環境サークルＥ.Ｃ.Ｏ.、ぐりのみ（静岡市）、ふくろい消費生活クラブ、ふらんねれっち工房（静岡市）、磐田市消費者協会、エコハウス御殿場、吉田町民のための勉強会、富士宮グリーンキーパー、農とくらしを考える会・はいばら、しらすクラブ（吉田）

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＜６＞静岡県中部地区ごみ問題を考える会の定例会案内

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第９２回「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク定例会
２００５年６月１１日（土）午前１０時～　エコハウス静岡
エコハウス静岡の地図
http://www33.ocn.ne.jp/~gomizeronet/gomizero/ecohouse/chizu.htm

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清水のゴミを考える会　６月例会　毎月第二火曜日
日時　６月１４日（火）午後７時～
場所　静岡市清水社会福祉会館（ハートピア）　３Ｆ　中会議室
連絡先　静岡リサイクル協会　０５４３－６３－１２７３
Ｅmail simizu.fmc@nifty.com

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第１３回会合　志太ゼロ・ウェイスト市民ネット　　　　　　　　　　
日時：６月１７日（金）　夜　７：００～　
場所：アトレ焼津３Ｆ　焼津公民館
TEL&FAX：054-628-8455　（村松）
　E-Mail ：wbs29330@mail.wbs.ne.jp （田中）

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│壷阪道也　　　　　　　　　　　　　　　　　
│〒421-0111静岡市丸子新田277-4
│TEL・FAX 054-257-3177　　　　　　　　　
│Email mirai2@bj.mbn.or.jp future2@nyc.odn.ne.jp
│HP　http://www33.ocn.ne.jp/~gomizeronet　　　　　　　
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