静岡で爆発的に広がりつつある生ゴミの堆肥化の方法です。目の前で生ゴミが堆肥になっていきます。

HTML方式の方は図面がついています。まず自分でためして、お知り合いにお伝えください

文字化け等、わからない部分のある方は遠慮なく、メール、電話、FAX等でお問い合わせください。

これはワード９７のファイル（１３５KB）B5版４ページでも作成してあります。必要な方はご連絡ください。

庭がなくてもベランダで生ゴミ処理が簡単にできます！土が燃えている？これぞバクテリアパワー！
何でこれに気がつかなかったの？

<ダンボール・米ぬか・ケイフンで堆肥作り>

「ＥＭ処理で狭い庭に埋めてもモノによっては土壌化するのが遅い。」と感じていた私はものすごい衝撃を感じました。この方法は「生ゴミ処理」と言うより「堆肥作り」です。早ければ２～３日で土壌化が始まります。埋めて１日で土の温度が熱くなる時、「土が燃えている！土が生きている！これは何かが違う！」と体感できました。（Ｔ）

＜準備するもの＞
①　ダンボール箱かスチロール箱
縦７０cm×横５０cm×深さ５０cmくらい
（もっと大きくてもよい。小さい箱、プランター等は不可）
※魚屋さんのスチロール箱を２つガムテープで張り合わせ、底を切り抜くと適当な箱になります。
※土の量・生ゴミの量で大きさは考える

②　土
山の落葉が堆積している微生物がいる土が一番良い（バクテリアが一杯！）。園芸店で売っている園芸用の土、庭・畑の土でもＯＫ。よく乾燥させて、使う。（ベトベトの土は不可です）

③　米ぬか
新鮮なもの。（特に夏は１ヶ月以上経ったモノ不可。ムシがわいてきます）。
土の水分調節と発酵促進に役立ちます。お米屋さんで安く売っています。（生ゴミの水分が多い場合には多めに使いましょう）
④　ケイフン(鶏糞)
乾燥ケイフン（肥料屋に１袋３００円くらい）、ない場合は発酵ケイフン（砂状もの）（園芸店で１袋６００円くらい）。（ケイフンには、発酵促進させるバクテリアが含まれている）。１袋あれば１年以上持ちます。グループでいっしょに買うのがよいでしょう。

＜作り方＞

①土をビニールシート等に広げ、よく乾燥させておく。「土：ぬか：ケイフン」を「１０：２：１」の割合でよく混ぜる。（割合は目安、ぬか、ケイフンが多過ぎてもかまわない。園芸の土等はすでにケイフン、米ぬかが含まれていますが同様の割合で混ぜてください。）

②箱の６～７割まで土をいれる。箱の大きさにより土の量を調節する。これで床が出来上がり。

③生ゴミ５００ｇに対して、ぬか片手２杯、ケイフン片手1杯くらいを鍋等の入れ物に入れよく混ぜる。

※生ゴミはザル等でよく水を切っておく。発酵しにくい生ゴミは小さく切る）

※水分調節・発酵促進に床の乾燥した土、堆肥化した生ゴミをいれるのもよい。
※米ぬかは生ゴミの水分調整のため、水気が多い時は多めに入れる。逆に生ゴミに水分が少なすぎるとうまく発酵しない場合がある。生ゴミが少ないと発酵しないので少ない家庭は２～３日に１度まとめて入れるとよい。

④混ぜ合わせた生ゴミを箱の土に埋める。（１週間で一回りするように、例えば４隅を順番に埋めるとか工夫する）あまり深く埋めなくてよい。

⑤埋めて１～２日で土が熱くなり（40℃～60℃）、２～３日で白いカビが生える。土の状態が軽く乾燥している程度がよい。大雨が降りそうな時は板等でフタをするが、普段は箱にフタをしないで通気性をよくし、ハエなどが入らないように布等をかけておく。

密閉した部屋では発酵した匂いやケイフンの匂いがするので雨水が入らないベランダ、軒下等に置いた方がよい。（発酵が遅い場合はスコップを突き刺す、かき混ぜる等、土に空気を入れるとよい）
※密閉した部屋では発酵した匂いやケイフンの匂いがするのでベランダ等で雨水が入らない所に置いた方がよい。（発酵が遅い場合はスコップを突き刺す・少し混ぜる等、土に空気を入れるのがよい）バクテリアは好気性（＝空気に触れると発酵パワーが増す）。
⑥埋めてから５～６日（早ければ２～３日）で発酵・土壌化が始まり、白色化し灰のようになります。形が残っていて、次の生ゴミをそこに埋めても問題ありません

「これって本当？どうする？」質問集……
<どのくらい使える？ >

生ゴミは二酸化炭素と水に分解され、土はなかなか増えません。発酵がうまくいっていれば、１年くらいは同じ土のままでも十分使えます。

<アパート等集合住宅でもホントに大丈夫？>

台所の横の扉を開けるとベランダという造りになっているアパート形式の方がかえってこの方式はやり易いでしょう。

< 堆肥に使うには？ >

埋めてから１ヶ月くらい経ったものは使えます。（発酵が始まり１週間経った生ごみと土を別の箱に保管しておく）堆肥として使うときは直接根っこに触れないように注意。

< 温度が思ったより上がらない…もっと発酵を促進させるには？>
☆まず入れる生ゴミの内容が重要です。水分が少ない場合はうまくいきません。（たとえば玉ねぎの皮を多量に入れた時、乾燥系の生ゴミばかりの時）水分は５～６０％以上必要です。逆に水分の多い物を多量に入れ過ぎた時も分解がうまくいかない場合もあります。その場合は米ぬかを多めに入れたり、後で足したりして下さい。生ゴミを入れる時、ケイフン・米ぬか・乾燥した床の土をよく混ぜて入れていますか？また生ゴミの量が少ない時も温度が上がらない場合があります。
☆環境を整備しましょう。バックテリアは好気性（空気が大好き）です。通気性が悪い場合はうまくいきません。スコップを突き刺したり、部分的にスコップで上と下の土がよく混ざるようにする（乾燥した土の部分と水気のある部分と混ぜる）と土に空気が入り発熱しやすくなります。
バクテリアに栄養が足りない場合も温度が上がらなかったり、分解がうまくいかずムシがわいたり、箱の下がじくじくしたりもします。その場合、米ぬか・ケイフンを床に追加して入れたり、カロリーの高い物（天ぷら、油粕、廃食品油等）を少し土に投入してみましょう。
☆最後の手段（それでもうまくいかない場合は土に入れ替えをして下さい）は箱の中の土を全部取り出し、十分乾燥して下さい。乾燥した土を半分入れ、新しい土も半分入れて、通気性をよくした上で再度始めて下さい。入れ替えた土は1ヶ月くらい保存して後、堆肥として使いましょう。

< ムシがわいちゃった…どうしよう？>
☆何故ムシがわくのか？
生ゴミの中に卵があったり、布でしっかり覆ってなかったりして卵を産み付けられば、時としてムシは発生します。十分な発酵（50℃以上）が続いていれば、ムシは発生しません。布でしっかり覆ったり、発酵が常に十分に行われるよう注意して下さい。それでもムシの発生を避けられない場合があります。
☆ムシがわいたら、できるだけ発酵を促進させ、温度を上げて下さい
前項を参考に発酵を促進させ温度をもっと上げるようにして下さい。箱の中の温度が上がれば、ムシが死んだり、逃げたり、発生しなくなります。（50℃以上ならムシは全滅するはずです）
※普通、ムシ等は嫌われ者。でもムシは生ゴミ分解に重要な役割を果たしてくれています。ムシ達は有機物やバクテリアを食べ、たくさんのフンを出し、さらに元気の良いバクテリアが生まれる。こうしたムシとバクテリアの共同作業で有機物の分解が非常に早くなることも忘れないでください！

< 箱の下がじくじくして悪臭がする>
これも発酵促進の方法をとって下さい。ひどい場合は最後の手段の「土の入れ替え」をしなければならない場合もあります。

< どうも土が乾燥しすぎているようだ>

土の乾燥はけっして悪いことではありません。土が乾燥することはそれだけ箱の温度が上がり水分が蒸発したからです。ただ温度があまり上がらない場合は、お酒やビールを発酵促進のためにほんの少しだけ足したりするのも発酵促進には良いでしょう。（乾燥し過ぎている場合に限る）

<アリが入ってしまった>
アリは甘い物が好物です。生ゴミの中に甘い物があれば箱によってきます。少しでも隙間があれば土の中まで入ってきます。箱に甘い物がつかないよう気をつけましょう。

< 生ゴミがかたまりになっているので、次の生ゴミが入れにくい>
これは発酵がうまくいっている状態です。生ゴミの温度が上がり水分が３日～５日でほとんど抜け、かたまったと思われます。次の生ゴミを入れるとき、スコップ等で突き刺し、かたまりをほぐして新しい生ゴミを入れて下さい。水分が抜けた生ゴミなら取り出し別の容器にほぐして入れて蓄えてそのまま堆肥にしてもよいでしょう。

< とにかく一度やってみて下さい！>
ゴミだと思ってきた生ゴミがゴミではなかったことにいっしょに気が付きましょう！
バクテリアにエサをやる気持ちで生ゴミ処理をすれば、今までとはひと味違う考えで生ゴミに接することができます！

問い合わせ先（疑問等があったら下記へお電話ください）
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「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク
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