☆ゴミゼロ通信2005年8月11日号(今号502通発信)
情報満載!ゴミゼロネットのホームページ 
http://www33.ocn.ne.jp/~gomizeronet
┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●それからの静岡市灰溶融炉
1.運転再開後の灰溶融炉は相変わらず、まともに動いていなかった。
2.灰溶融による減容効果は相変わらずほとんどない
3.運転処理コストはトン当たり8万円のメチャ高
4.始まったスラグの公共事業への投入 
●エコループって何? 必見「うわさの東京マガジン拡大版 8/21放送」
●ホームページ紹介
●<独り言>仙台市松森清掃工場の事故、そして大井川町のゼロエミッション事業
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┏━↓●それからの静岡市灰溶融炉 ●↓━━━━━━━━━━━━━━━┓
 
静岡市灰溶融炉に関する情報公開資料 PDFファイル 84kb A4版8ページ
 
 
 昨年7月9日未明の灰溶融炉爆発事故が起き、その後何もなかったように今年1月創業を開始していた。又今年5月にはスラグ販売利用を静岡市長が宣言していた。
 
 ずっと、「灰溶融炉が本当に動いているのだろうか?」スラグの販売を始めたというが、「どこに使われているのだろうか?」「スラグの安全性は大丈夫なのだろうか?」と気にかけてきた。
 チャンスがあって、去る7月26日付けで、昨年同様「今年の1月〜6月までの運転実績と費用」「スラグの販売実績」に関して、情報公開を請求し、8月5日情報が公開され、9日に受け取った。
 
 それを短時間でまとめたのもが、上記HPで今日公開した。
資料は98ページに及ぶもので、全国の溶融炉、灰溶融炉に関心を寄せる方々への資料になればと願っている。
 
以下が、資料に基づく私の結論は以下である。
 
1.運転再開後の灰溶融炉は相変わらず、まともに動いていなかった。
  今年1月は、わずかに動いたものの2月は完全停止、3月は能力最高に近い50t/日操業を1日記録したものそれ以後は不安定のまま、30t/日前後の処理を交代で運転という四分の一操業が実態だ。
慎重に点検しながら運転している」(沼上工場担当者の弁)が現状である。
原因は不明ではあるが運転再開後半年経過しても試運転状態は、根本的な欠陥炉の可能性は否定できない。
 
2.灰溶融による減容効果は相変わらずほとんどない
 灰溶融炉は焼却灰をスラグ(ガラス状の大粒砂状物質)化して、減容効果があるとされてきたが、昨年同様、ほとんどないことがわかった。
 
3.運転処理コストはトン当たり8万円のメチャ高
 今回の資料も、相変わらずの不完全な運転(=試運転)状態であったので、不十分なコスト計算になる。しかし、少なくとも処理量に比例して使われる分だけでも、トンあたり5万円はかかる。仮に順調に行ってもトンあたり5万円は必要と思われる。ちなみに、キレート処理が千円〜2千円/トン、単なる最終処分場への建設・処分コストが3千〜13千円/トン、県外持ち出しの民間処分場受入れ価格2万5千円/トン、今話題の大井川焼却灰資源化事業の高いと言われる焼却灰受入れ予定価格が3万円/トンである。

4.始まったスラグの公共事業への投入 
 尚、スラグの販売実績については、まだないということで公開はされなかったが静岡市廃棄物政策課の担当者によると静岡市駿河区下川原の下水道工事ですでにわずかではあるが、砂の代わりに(砂の中に10%混入)試験使用していて210円/t(沼上工場渡し価格)で販売したとのこと。今後は西ケ谷清掃工場前の道路に使用予定もあるとのことでした。
 
情報公開資料によれば、製造されたスラグのほとんどは、沼上最終処分場へ持ち込まれていた。
今年の1月〜6月まで約2700トンのスラグが製造されたが、そのほとんどが処分場行きで、
2月に33トン、3月に12トン、6月に5トンサンプルスラグとして、場外に持ち出されたことになっている。
 
廃棄物政策課によれば、スラグの安全性のために、
1.毎月1回溶出規準試験(水に浸しての試験)
2.3ヶ月に1回の含有量試験(強酸による溶出による含有物試験)
の試験を行っており、情報公開によって調べることができるとのこと
今後も調べていきたいと考えています。(壷)
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┏━↓●エコループって何? 必見「うわさの東京マガジン拡大版」 ●↓━━━┓
 
 それを知りたい方は
8月21日(日)午後1時〜3時 TBS系「うわさの東京マガジン拡大版」をご覧下さい。
 
 恥ずかしながら、私も知らなかったのだが、ある人の紹介でその番組から取材を受けた。
私のテーマは「静岡市の灰溶融炉爆発事故について」だった。
ちょうど情報公開請求をしているところだったし、そんなに難しい質問があったわけでもなく、
思っていることをありのまま話した。
 
番組のテーマがエコループ。神奈川県の横浜市と川崎市をのぞく39市町村380万人の一般廃棄物を川北町というところに巨大な廃棄物処理施設を民間で建設してやってしまおうという、想像を絶するもの。
 
適当なHPが見つからなかったのが、「エコループ」で検索すると、いろんなHPで紹介されているのがわかるが、
最大規模で一日3000トンの廃棄物を処理しようというもので、その中でガス化溶融炉を導入しようというものらしい。
 
もちろん、地元川北町では反対運動が起こっているようだ。
 
均一でもなく、多種多様な物質の混合物であるゴミをガス化溶融炉で処理するなどというのは、安定的なものでないことは当然のことのように思ってきたし、事実各地で大小様々な事故が起きている。
ただ、そんなガス化溶融炉よりは、灰溶融というのはコスト問題とか、スラグの安全性を除けば、処理事態は安定したものだと、昨年の初め頃までは信じてきた。
しかし、それが静岡市の灰溶融炉で見事に裏切られた。試運転当時から、まともに動いていないという噂は絶えず、そればかりが、爆発事故まで起こしてしまった。
それ以後、対策は済んだというのに、やっぱりまだまともに動いていない。
静岡市はこれにも懲りずに、建替え予定の西ケ谷清掃工場でも灰溶融炉を併設しようと考えている。何と言うことでしょう。
 
取材では、こんなことも申し上げましたが、どこまで放送されるかは?
 
私は別としても、当然のように津川敬さんからも取材しているようですし、必見と思う。
是非、せめてビデオに撮ることをお薦め。
 
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●ホームページ紹介
 
ゴミ弁連のHP(エコループのことが掲載されています)
 
東海大ECOサークルが実施する
エコプロジェクトin三保  〜エコロ爺の生活〜  2005年9月17〜19日 開催
 
静岡県がトップページの話題になった!
上勝町 NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー 
http://www.zwa.jp/top/indexjp.htm
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●<独り言>仙台市松森清掃工場の事故、そして大井川町のゼロエミッション事業
 
3月31日の事故以来、稼動が止まっていた仙台市の松森清掃工場が動き出したようだ。
 
松森工場が本格稼働 仙台市「安全的確に運転」
 
6月17日朝日新聞夕刊を見て、びっくり。
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<杜の都 ごみ危機 施設故障、1日300トン未処理>
 
 杜(もり)の都・仙台市にごみがあふれかねない事態になっている。4月から本格稼働するはずだった新型のごみ処理施設が故障し、5月中旬に全面的に運転を取りやめたためだ。1日300トン近いごみが処理できなくなり、市は「緊急事態」を宣言。ごみの減量を市民に呼びかけるとともに、近隣の自治体に頼んで委託処理も始めた。
 
 新型の施設は総工費約365億円をかけて仙台市泉区に建設した松森工場。本格稼働する前日の3月31日、試運転中に三つの焼却炉のうち一つで、国の基準を超えるダイオキシン類を含んでいたとみられる大量のばいじんが発生する事故が起きた。
……後略
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その松森工場が本格稼動が始まったとのこと。大型施設の稼動リスクは続く。
まだ懲りないのだと思う。
 
ちょっとした思い込みなのか、これで何も問題がなかったとしても、3ヶ月半の間、1日300トンの未処理が続いた仙台市民と行政にどんな教訓が残ったのだろうか?
 
静かに進行する大井川町の「静岡県ゼロエミッション事業」。これは静岡県民を巻き込んだ大きなリスクだ。
環境アセスメントが「方法書縦覧」という形で始まり、多くの県民は、まだ知らない。
気が付いた人が、情報発信したり、行動を起こさないと。
 
ごみ問題に熱心な人は、行政批判を嫌う人もいる。
「事実を言う事」が何かの批判になるなら、それを恐れるつもりはない。
まるく治めようと、事実に目をつぶっていて、どうしようというのだろう。
(壷)

┏━↓●集会情報●↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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第15回会合 志太ゼロ・ウェイスト市民ネット          
日時:8月26日(金) 夜 7:00〜 
場所:アトレ焼津3F 焼津公民館
TEL&FAX:054-628-8455 (村松)
 E-Mail :wbs29330@mail.wbs.ne.jp (田中)
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第95回「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク定例会
2005年9月10日(土)午前10時〜 エコハウス静岡
エコハウス静岡の地図
http://www33.ocn.ne.jp/~gomizeronet/gomizero/ecohouse/chizu.htm
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清水のゴミを考える会 9月例会 毎月第二火曜日
日時 9月13日(火)午後7時〜
場所 静岡市清水社会福祉会館(ハートピア)3階 中会議室
連絡先 静岡リサイクル協会 0543−63−1273
Email  simizu.fmc@nifty.com
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●●ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク●●
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