☆ゴミゼロ通信2005年9月25日号(今号502通発信)
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┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
混迷する「静岡県ゼロエミッション事業」!?
<1>大井川町、突然の方針転換
<2>大井川町議会、ゼロエミコラボ(株)住民の陳情に不在
<3>大井川町の方針転換は住民団体の白紙撤回要求と一致!?
<4>「処理単価が高くて焼却灰が集まらない」から方針転換
<5>困惑する静岡県
<6>住民参加で再検討を
●神奈川県山北町エコループ計画断念
●清水のゴミ処理の今後と明るい?未来
●食器洗浄機の威力!
●集会情報
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┏━↓●混迷する「静岡県ゼロエミッション事業」!?●↓━━━━━━━━┓
<1>大井川町、突然の方針転換
 去る9月16日静岡県ゼロエミッション事業の一方の当事者であるはずの大井川町長が、「『民設・民営』ではなく、『公設・公営』での建設・計画の方針転換を求めること」を町議会で発表した。
<参考 静岡新聞05年9月17日>  
 9月14日静岡県議会、ゼロエミコラボ株式会社、9月15日大井川町議会へ住民団体「飯淵の環境を考える会」が計画の白紙撤回を求める陳情を行った直後であった。
 
<2>大井川町議会、ゼロエミコラボ(株)住民の陳情に不在
 
 静岡県議会は住民の陳情に対して通常通り、受理したのだが、ゼロエミコラボ株式会社は事前に申し入れていたにも関わらず不在。(後の住民団体による電話確認では大井川町の経営起業室から指示を受けているため住民と直接対応することはしないとのこと)大井川町議会も不在であった。大井川町議会は「(1)静岡県ゼロエミッション事業は県の事業であり(2)大井川町議会では一般質問はあるが、議題になっていないので陳情書は受け取らない。」と住民に事前に返答していたという。議会と住民との関係をどのように考えているのだろうか?あきれ果てる民主主義を無視した大井川町の態度である。
 
 これは静岡県、大井川町、タクマを中心とするゼロエミコラボ(株)は今年2月に基本協定を締結し、環境アセスメント調査の準備が進められている最中のでき事であった。
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 基本協定の1条4項
「甲、乙及び丙は、事業予定地の地域の住民(以下「住民」という。)の理解と協力が本事業の実現に、不可欠であることを認識し、住民への情報公開並びに住民からの意見聴取及びその対応について、積極的に、かつ、誠意をもって行わなければならない。」甲=静岡県、乙=大井川町、丙=ゼロエミコラボ(株)
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 つまり、3者(静岡県、大井川町、ゼロエミコラボ)は「住民との対話を積極的かつ誠意をもって行わなければならない」にもかかわらず、大井川町は、相変わらず住民への誠意を持った態度を示さないでいる。明らかな基本協定1条4項違反である。
※「今後環境衛生施設は絶対に設けない」確約書が存在しているのに、大井川町は住民側を無視して計画を強行しようしている。
 
<3>大井川町の方針転換は住民団体の白紙撤回要求と一致!?
 
 しかし、大井川町の方針転換は、意図するしないに関わらず、「基本協定の破棄」を求めていることになる。大井川町が無視し続けようとする住民団体の「白紙撤回」と当面の目標は皮肉にも一致する。その意味では、その方針転換は歓迎できる部分はある。だが、住民の意向を無視続ける態度が変わってはいない分だけ、真意は計り知れない。
 
<4>「処理単価が高くて焼却灰が集まらない」から方針転換
 
 報道によると池谷大井川町長は「事業が民設であるゆえに、公設よりも処理単価が高くなり、そのためにごみが集まらないということであれば、明らかに県の責任であり、公設へと方針転換するのは至極当然のこと」と強調した。一方静岡県の担当者の話しによれば、9月1日付けで大井川町から公設公営での方向転換を求める正式の申し入れあり、「廃棄物=焼却灰が集まりそうもないこと」を理由にあげているようだ。
  処理単価が高いことは、当初から言われていたことで、最終処分場で処理することと比較して、その建設費用も含めても数倍。単なる処理費用なら十倍以上の差が出るだろうことは安易に予測できた。
 
<5>困惑する静岡県
 
 焼却灰が集めるために、静岡県は市町村協議会を6つ広域ブロックに分けて組織し、年3回ほど協議を重ね、各町村がゼロエミコラボ(株)と20年間にわたる廃棄物供給契約を結ぶ計画である。
 20年後の地球環境や資源の状態から、少なくとも廃棄物の焼却・埋立をゼロにしないまでも減量していくことが求められている。そこで各市町村が20年後まで焼却灰の供給の保証を軽々しくして欲しくもないし、当然すぐに結論がでないのは当たり前である。協定を結んだ当事者大井川町が、早々に「集まりそうにない」と結論を出すのは、何を今さらという感じは否めない。
 静岡県の担当者は「これから市町村にお願いしていくことになろう時なのに…」と大井川町の豹変には困惑しているようである。(※基本協定の役割分担では原料=焼却灰の安定的確保の責任は静岡県にある)
 
<6>住民参加で再検討を
 
 「税金は一銭も投入しない」「民設民営だから意味がある」と静岡県ゼロエミッション事業について強弁する静岡県担当者の顔も浮かぶ。公設ということになれば、何百億円にもなる大公共事業である。まったく別の計画と言って良いほどの変更なのだ。水面下で何が行われているか?大井川町の言い分を額面通り受け取っていいものなのか?大井川町の突然の方針転換の本当に意味するところは、全く理解できない。 
 額面通りの根本的方針転換であるなら、「白紙撤回して、住民参加で再検討」を求める住民と共に大井川町・大井川港のことを考えることからしか、始まらないのではないだろうか。
 
2005年9月25日
「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク 壷阪道也
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http://www.shizushin.com/local_central/20050917000000000027.htm
静岡新聞05年9月17日
大井川町長が方針転換要請へ ゼロエミッション事業 
 
 県と大井川町、タクマグループの3者が大井川町の大井川港で進めているゼロエミッション事業について、同町の池谷薫町長は16日、町議会9月定例会一般質問の中で、「民設民営による事業推進は不可能」として「公設を基本に考えていく選択肢しかない」と述べ、県に事業の方針転換を求めていく考えを明らかにした。
 池谷町長は「事業が民設であるゆえに、公設よりも処理単価が高くなり、そのためにごみが集まらないということであれば、明らかに県の責任であり、公設へと方針転換するのは至極当然のこと」と強調。「既に県に要望しており、県の検討結果を待ちたい」と話した。
 定例会散会後に取材に応じた池田鐸朗助役は、具体的な公設の形態について「国の補助金を受けて、県と廃棄物排出市町が5割以上出資した廃棄物処理センターを設立し、県が前面に出ること」を主張。「公設の処理場には補助金や地方交付税など手厚い支援策があるが、民設民営ではこれらがなく、公設以上の諸経費がかかる。処理単価が公設よりも安くならなければ、廃棄物は集まらない」との見方を示し、「市町固有の事務である廃棄物処理を県が計画し、利潤追求の民間企業が請け負う。この三位一体の整合性をどうつけるのか」と県の計画を批判した。
 同事業は県内で排出される一般廃棄物や産業廃棄物を民設民営で一括処理する計画。平成21年の稼働開始を目指し、現在は環境アセスメント調査に向けた準備が進められている。
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●神奈川県山北町エコループ計画断念
 
 先日、津川さんから以下の情報を受け取りました。
 山北町と言えば、あの「噂の東京マガジン」のテレビ放送でも、明らかになったように住民の反対の申し入れ書すら受け付けない、異様な自治体でした。大井川町の住民無視の態度と酷似しているような。(失礼!)
 しかし、突然の中止決定。これも大井川町につながればと思います。(壷)
 
津川です。今日13日、突如山北町長名で「候補地から降りる」旨の意思表示をエコループ側に送り、エコループ側も「改めて根幹から再検討する」という文書を神奈川県内市町村、一部事務組合宛に通知したところです。
 もともと人をバカにした計画だったことに加え、TBS「噂の東京マガジン」の影響が絶大だったといわねばなりません。放映の翌日から山北町役場あてに全国から抗議の電話が鳴り止まなかったそうで、つくづくテレビの恐さみたいなものもチョッピリ感じました。むろん今回のことはプラスに作用したのですがーーー。
 サプライズ選挙でいささかガックリきていたところへの朗報です。

tsuga@mtj.biglobe.ne.jp
津川敬
047-446-0212
 
<資料>
山北町長からエコループへの計画断念の連絡 (復刻版)
05年9月13日 PDFファイル4kb
エコループから関係市町村・一部事務組合への大幅見直し連絡(復刻版)
05年9月13日 PDFファイル4kb
 
静岡新聞05年9月22日
小山町隣接の廃棄物処理場 山北町長が立地断念 
 
 小山町と県境で接する神奈川県山北町に建設が計画されている大規模な廃棄物処理施設に関して、山北町の佐藤精一郎町長はこのほど、町議会で「立地候補地として検討を進めていくことを断念した」と表明した。
 東京の民間会社がエコループプロジェクトとして、神奈川県全域の産業廃棄物と横浜、川崎市を除く一般廃棄物の最終処理施設建設を計画し、山北町は昨年7月から、同町への立地を検討していた。廃棄物はJR御殿場線を使い、駿河小山駅から引き込み線で処理場まで運ばれる内容だった。
 断念した理由について佐藤町長は、▽会社側から町民の理解を得るための十分な情報が示されていない▽計画を見極めるため地元でのごみ処理広域化の取り組みを休止していたが、これ以上遅滞は許されない―ことなどを挙げた。同町担当者は「立地候補地を断念した以上、事実上町内での建設は不可能となる」と話している。
 山北、小山両町では、町民有志が自然環境への影響などを懸念して反対運動を行っていた。

┏━↓●清水のゴミ処理の今後と明るい?未来 ●↓━━━━━━━━━━━━┓
 
毎月静岡市清水区で開催されている『ゴミと地球環境』フォーラムです。
今回は、廃止される清掃工場を通してごみ問題を考えようということです。
静岡市は現在、沼上、西ケ谷、八坂(清水)の3工場で焼却されているごみ処理を、
八坂を廃止して、西ケ谷の建替えで乗り切ろうとしているわけです。
清掃工場はどのくらい使えるのか?
旧静岡市と旧清水市のごみ量が違っていたのは何故?
いろんな疑問が解き明かされればと思いますが(壷)
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『ゴミと地球環境』フォーラム
身近な、ゴミのこと・・・大きな、地球のこと・・・今、自分に出来ることは・・・
今回のテーマは【清水のゴミ処理の今後と明るい?未来】です。

清水区八坂町にある清水清掃工場。あと数年の命である事をご存知ですか?
今回は【清水のゴミ処理の今後と明るい?未来】と題し
静岡市廃棄物処理課管理担当の糟屋さんと、清水清掃工場 工場長の杉山さんを
講師にお迎えし、清水清掃工場のお話や清水のゴミ事情などのお話をします。

いつ?    9月30日(金)  PM7:00〜PM8:45
どこで?   はーとぴあ清水 3F中会議室 TEL0543-71-0294
       (静岡市清水区宮代町1-1)
問い合わせ 
NPO(特定非営利活動)法人   静岡リサイクル協会
TEL/FAX  0543-63-1273 http://web.thn.jp/NPO.4R/

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●食器洗浄機の威力!
 
環境森林フェアが10月7日(金)〜9日(日)、ツインメッセ静岡で開催される。
今回も、食器デポジットを行うらしい。
昨年は、毎日20人くらいのボランティアが、会場から離れた洗い場を利用して、4〜500食のお皿洗いに精を出した。
 
今年は、食器デポジットのベテラン=富士のごみを考える会が担当。
何と3人くらいで楽勝にできるそうだ。
理由は40万円ほどの食器洗浄機。ガス・水道・排水設備が条件だそうだが、
どんなものなのか、早く見たいと楽しみにしております。(壷)

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┏━↓●集会情報●↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
第96回「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク定例会
2005年10月8日(土)午前10時〜 
ツインメッセ静岡 環境フェア内 エコハウス静岡展示スペースにて
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清水のゴミを考える会 10月例会 毎月第二火曜日
日時 10月11日(火)午後7時〜
場所 静岡市清水社会福祉会館(ハートピア)4階 談話室
連絡先 静岡リサイクル協会 0543−63−1273
Email  simizu.fmc@nifty.com
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第17回会合 志太ゼロ・ウェイスト市民ネット          
日時:10月21日(金) 夜 7:00〜 
場所:アトレ焼津3F 焼津公民館
TEL&FAX:054-628-8455 (村松)
 E-Mail :wbs29330@mail.wbs.ne.jp (田中)
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●●ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク●●
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│壷阪道也                 
│〒421-0111静岡市丸子新田277-4
│TEL・FAX 054-257-3177         
│Email  mirai2@bj.mbn.or.jp  future2@nyc.odn.ne.jp
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│ホームページのアドレスが変わりました       
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