☆ゴミゼロ通信2007年12月1日号(今号526通発信)
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┏━↓ 今日の話題のダイジェスト↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
●富山県高岡地区広域園灰溶融炉断念!(壷)
・「事故の発生等や溶融スラグの有効利用が進んでいない」灰溶融炉断念
・転換すべきは「企業・市民」の生産・消費スタイル
●古紙配合率を引き下げていいですか?パブリックコメントを出そう
●誰でも参加できる「ゴミゼロネットの定例会」にお集まりください! 
第122回「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク定例会
2007年12月8日(土)午前10時〜  アイセル21 42会議室
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町田市のごみゼロ市民会議の動きは、本当に勇気付けられます。
次回ゴミゼロネット12/8では、その報告と今後(石阪市長来静)について
相談したいです。皆さん是非参加してください。m(__)m(壷)
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● ●富山県高岡地区広域園灰溶融炉断念!(壷)● ●
 
 関東ダイオキシンネットの藤原寿和さんから、すごい情報が届いた。
 高岡地区広域園事務組合(富山県高岡市・氷見市・小矢部市)が第10回ごみ処理施設技術検討会(19年7月2日)で決定した灰溶融炉導入を「10月30日の理事会で、断念したことを」11月2日高岡市議会議員協議会に提出した報告文書である。
 
●「事故の発生等や溶融スラグの有効利用が進んでいない」灰溶融炉断念
 
 広域園事務組合のHPによれば新規施設の処理方式をめぐり2年間10回の技術検討会を開催し、その結果(1)「シャフト式ガス化溶融方式」(2)「流動床ガス化溶融方式」(3)「ストーカ+放電型灰溶融方式」を絞り込み、最終的に検討会としては(3)に決定していた。
 しかし、灰溶融炉が(1)運転コストが高い(2)建設コストが高い(3)炉壁の修繕など維持コストが高い(4)溶融スラグの有効利用が難しい(5)事故トラブルの危険がある(6)二酸化炭素発生量が多い(7)エネルギー(電気)消費量が多いこと上げ、ストーカ炉のみとすることになった。
 
転換すべきは「企業・市民」の生産・消費スタイル
 
 静岡市ではすでに、灰溶融炉を導入し、種々の問題抱えてきていた。私は、これまで市民として知り得る情報を公開することを通して、問題提起を続けてきた。今、ようやく灰溶融炉にストップがかかる大きな流れが出来始めたことを実感できる。
 やってきたことはムダではなかった。感無量だ。
 
 ごみ問題、ごみ処理問題は大きな問題である。処理責任のある地方自治体は頭を抱え続けてきた。その原因は、「手軽・便利・快適」を最優先する「大量生産・大量販売・大量消費」の仕組みとそれに乗っかる「企業・市民」の生産・消費スタイルにあることは明白だ。
 ごみ問題の解決は処理方法による対処療法ではなく、その真の原因に迫らない限り「人類の未来」ない。
 しかし、そのことを知りつつ直近の処理問題を技術とコストをかけることによって、最終処分場問題を解決できるかのごとく幻想に陥っていた。それが「ガス化溶融炉」「灰溶融炉」幻想だ。
 この灰溶融炉断念は、その「幻想」を大転換する大きなニュースである。(壷)
 
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高岡地区広域園事務組合のHP
第10回ごみ処理施設技術検討会 会議録
 
<解説>
溶融とは、燃やす(7〜900度)ではなく、鉄を溶かす溶鉱炉の原理で、ごみを溶かす(1500度以上の高温)技術である。
(1)「シャフト式ガス化溶融方式」
直接溶融炉で、コークスなどを燃料にごみを溶融してしまう技術 ※静岡市は灰溶融炉にこりごりして、次はこの方式
(2)「流動床ガス化溶融方式」
ごみ自身を燃料にごみをガス化し、高温にする技術
(3)「ストーカ+放電型灰溶融方式」
ストーカ炉は、いわゆる旧来の燃やす炉で、できた焼却灰を溶融する=灰溶融すること
 
溶融によって生成されるスラグ(=ガラス・砂利状の固化されたもの)を最終処分場に埋めるのではなく、道路などに路盤材として公共事業などに使うことができるということになっているが、実際は有効利用が進んでいない。又はスラグから基準値以上の鉛などが溶出していても、静岡市などはそのまま道路に埋めるなどしてしまっている。
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<参考>第10回ごみ処理施設技術検討会 会議録より 上記方式の高岡広域園の評価
(1)「シャフト式ガス化溶融方式」は、
1炉集中処理型で処理過程がコンパクト化されている。 固化ダスト量が少なく、埋立場の負担軽減。二酸化炭素発生量が多く、地球温暖化抑止にかかる問題がある。ゴミ由来の二酸化炭素発生量に、上乗せとなる副資材のコークス、石灰石が必要。製鉄溶融技術を基本とするため、運転が難しい。
(2) 「流動床ガス化溶融方式」は、
計画ゴミ質の一部で助燃が必要だが、相対的に熱回収効率が高い。助燃を要するゴミ質では二酸化炭素発生量は増となるが、平均的には多くはない。ゴミのガス化に当り、受入ゴミの再度、破砕前処理が必要。溶融不適、不燃物を炉外に取り出し選別、一部を破砕戻し溶融する煩雑さがある。公害防止関係設備が大規模となる傾向がある。
(3)「 「ストーカ+放電型灰溶融方式」は、
安定的な長期連続運転が可能。かつ、耐用年数が相当長い。ゴミ処理技術としては過去の技術の蓄積と経験実績から信頼性がある。電算支援でかなり運転が容易で、関係技術もほぼ確立の情勢にある。非常、異常時の対応に自由度がある。施設構成が大型化する傾向がある。灰溶融施設導入については、運転事故リスク等を考慮して慎重な対応を要する。
 
高岡広域園事務組合灰溶融炉断念文書より
 
 全国の先進都市での灰溶融炉について、調査や行政視察を行ってきたところ、灰溶融炉の事故の発生等や溶融スラグの有効利用が進んでいない実態が把握することができた。
 これを裏付けるように、近年、溶融を取りやめる動きが見られる。 
○メリット
1.灰溶融に必要な運転管理費等が必要ないこと 経済性
2.灰溶融炉(24トン/日)の建設費が削減されること 経済性
3.5年毎に大幅な修繕(灰溶融炉の炉壁の改修等)が必要ないこと 経済性
4.溶融スラグの有効利用が難しい(特に、公共事業に左右される等の問題が多い)ため、溶融スラグのストックヤードを確保しなければならないが、その必要がなくなり建設費が削減されること。 経済性
5.灰溶融炉の事故、トラブルのリスクを生じないこと。 安全性
6.灰溶融を行わないことにより、CO2(二酸化炭素)の削減につながること(プラズマ型灰溶融炉の場合) 環境問題
7.売電量の増加が見込めること(灰溶融炉で消費される電力が不要となり売電ができる。その電力をCO2換算すると約500kg−CO2/KWHび温室効果ガスの発生抑制となる)。 環境問題
○デメリット
1.最終処分場の増加(高岡広域園全体の最終処分場の残存容量:灰溶融あり約34.8年→灰溶融なし、約32.3年)
2.焼却灰の搬出回数の増加(5台/日→7〜8台/日へ増加)
以上のことから…処理方式としてストーカ方式とすることが望ましいと考えられることから、ごみ処理施設技術検討会の答申にあった放電型灰溶融方式を行わない方向で、10月30日の理事会で処理方式を決定しました。
 
※(灰溶融炉を断念する)メリット・デメリット
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●古紙配合率を引き下げていいですか?パブリックコメントを出そう
古紙ネットよりの情報です
 
グリーン購入法の基準の改正案についてのパブリックコメントの募集が開始されました。
意見募集の期間は
平成19年11月22日(木)〜平成19年12月21日(金)13:00必着
(郵送の場合を含む)です。

今回の見直し案では、コピー用紙の古紙配合率がこれまで100%でなければならなかったのが70%でも良いことに、また、コピー用紙以外の情報用紙、および印刷用紙が古紙70%から古紙40%でも認められるようになっています。
これだけ古紙配合率が下がると相当日本の古紙需要に影響がでるのではないかと思います。

詳しくは下記をご覧ください。
古紙ネットホームページ(紙に関する改正部分が抜粋されています)
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/other/notebook/green.htm

環境省HP(意見の提出先や紙以外の改正案はこちらをご覧下さい)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9074
<http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9074>

パブリックコメントは自分の意見を政策に反映させることのできる貴重な機会です。
ぜひみなさまのご意見を環境省へお送り下さい。

<参考意見>古紙ネット 栗岡さんの意見
○意見内容
情報用紙および印刷用紙の古紙配合率は現状のままで良いと思います。
○理由
1.現在日本では古紙不足感があるが、古紙の配合率を低下させ需要を減らすことに解
決策を見いだすのではなく、事業所や家庭からの古紙回収を強化する方向で検討すべ
き。
2.古紙を輸出し続けることが前提の改正のようだが、中国で増大している古紙の消費
がいつまで続くか不明。
3.輸出入に頼らず国内での「地産地消」をめざすべき。
4.製紙業界の目標である古紙利用率62%でさえまだ達成されていない時期に古紙配合率
を下げることは時期尚早。
5.バージンパルプの方が化石燃料由来のCO2排出量が多いという日本製紙のデータはあ
るが、白色度80%の高級紙(A2コート紙)製造の際のデータである。製紙会社が白色
度70%のコピー用紙や印刷用紙のデータを提出できない以上、安易に古紙配合率を下げ
るべきではない。
6.オーストラリアやインドネシアでは紙生産のための天然林や原生林が「合法」に伐
採され問題になっている。例えばオーストラリアの認証林であるAFSも「環境に配慮さ
れた原料」ということで使ってもよいということになるが、グリーン購入法の基準を
ここまで下げる根拠が不明。
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◎徳島県上勝町くるくるブログ
http://kamikatsukurukuru.cocolog-nifty.com/blog/
◎徳島県上勝町的気分上々↑↑生活♪ 
●栗岡理子さんの「できるだけエコライフ」
http://dekirueco.cocolog-nifty.com/
   ご意見・情報は 栗岡 理子  Email: hzn00762@nifty.com まで
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●静岡市一般廃棄物処理基本計画の不思議 推定値でいいの? A4版4ページ PDFファイル88kb 
上記是非お読み下さい。キチンとしたデータがあるのに、推定値を組み合わせて
廃棄物処理計画を作成することが許されることだろうか?
●●静岡市灰溶融炉の第6回目の情報公開請求をHPにアップしました●●
静岡市灰溶融炉情報公開請求資料 07年9月15日 A4版8ページ PDFファイル225kb
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<独り言>サブプライムローン問題から見えてきた
 先週11月25日テレビ朝日系列のサンデープロジェクトに榊原英資さんが解説をして、やっと全容を理解した。
サブプライムローン 米国での低所得者向け、住宅ローン。返済が困難であるが故に、普通の住宅ローンより高利息。
焦げ付くリスクもあるが、高利の魅力もある。故にこのローンが証券化され、取引され、その破綻リスクをさけるために更にオプションがついている。
「金融工学の最高作品」がサブプライムローン関連商品だそうだ。
これからは、株式投資やこうした金融商品のように「リスク」のあるところからマネーが避ける傾向が続く。
それが、原油高、穀物高に拍車をかけ、ドル安を誘発している。
双子の赤字の米国は、オイルマネーも含めた世界中のお金を集めて(借りて、投資されて)バランスが取れてきた。
しかし、それが大きな変動期にあると榊原さんは解説した。
「まだ世界の終わりではない」と財部さんがいみじくもコメントした。そのぐらい大きな変動だ。
しかも「関連」と称されるように、それはどの金融商品まで絡んでいるか、そして、どこまで下がるのか、
が不鮮明が故に、先が見えない。
 
国家の莫大な借金を背負う日本。その解決は、超インフレ、歳出削減(現在の三分の一が健全)、負担増・・・
破綻がいつ始まるのか、明日なのか、5年後なのか、20年後なのか?
でも、経済的な大ショックは必ず起こる。
「1年で物価が二倍、三倍になる」そのことがどんなことを意味するのか?感覚的にわからない。
 
23年前始めて訪れたトルコはそうした超インフレ国だ。でも明るく元気だった。
独裁で揺れるジンバブエは1年で1万倍のインフレに見舞われたと新聞にあった。
それでも、人々が生きている。
ならば、
経済ショックが怖いのではなく、その時までに人々がどんな形で「助け合い」「命の尊さ」を創造できるのか、否かが問題だと思う。
新しい価値観、未来へ歩めるか、
自爆テロや国家テロの嵐に巻き込まれてしまうのか・・・
三段論法のように、頭の中が回転していった。
それでも、未来にチャンスはある。(壷)

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●ゴミゼロネットの定例会にお集まりください! 
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第122回「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク定例会
2007年12月8日(土)午前10時〜  アイセル21 42会議室
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清水のゴミを考える会 12月例会
日時 12月11日(火)午後7時〜
場所 静岡市清水社会福祉会館(ハートピア)4階教養娯楽室
連絡先 静岡リサイクル協会 0543−63−1273
Email  simizu.fmc@nifty.com
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 第39回会合 志太ゼロ・ウェイスト市民ネット          
日時:2008年1月18日(金) 夜 7:00〜 
場所:ウェルシップやいづ2F(焼津市総合福祉会館)
TEL&FAX:054-628-8455 (村松)
 E-Mail :wbs29330@mail.wbs.ne.jp (田中)
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